2016年03月15日
最新の波形編集・マスタリング環境、
『WaveLab Pro 9』はM/S方式にフル対応
スタインバーグ ソフトウェア
『WaveLab 9』
− 最新のマスタリングプラグイン「MasterRig」を搭載、「Cubase」との連携を強化、本日発売 −
株式会社ヤマハミュージックジャパン(注1)は、Steinberg Media Technologies GmbH(注2、以下、スタインバーグ社)が開発した、プロフェッショナル向けの波形編集・マスタリングのソフトウェア『WaveLab Pro 9』(ウェーブラボ プロ9)と、基本性能にフォーカスしたエントリーグレード『WaveLab Elements 9』(ウェーブラボ エレメンツ9)を発売します。
価格と発売日
品名 | 品番 | 価格 | 発売日 |
---|---|---|---|
スタインバーグ ソフトウェア 『WaveLab 9』 |
WAVELAB PRO/R *1 | オープンプライス | 3月15日(火)*2 |
WAVELAB ELEMENTS/R *1 | オープンプライス | 3月15日(火)*2 |
- *1 本バージョンのパッケージ版は、通常版のみとなります。
学生、学校教員の皆様向けの優待販売版(アカデミック版)は、バージョン8のインストーラーを付属したパッケージを継続販売いたします。ご発注の際には、学生証、教員証等のコピーが必要となります。 - *2 『WaveLab』は、以前に購入されたパッケージであっても、アクティベートを実行する時点での最新版ライセンスがアクティベートされます。本製品への対応は、2016年3月15日(火)深夜を予定しています。これ以後にアクティベートされた場合、「WaveLab」では『WaveLab Pro 9』、「WaveLab Elements」では『WaveLab Elemnents 9』のライセンスがアクティベートされ、最新バージョンのインストーラーがダウンロードできます。
- ◎ 特別優待期間(Grace Period:グレースピリオド)について
2016年2月3日(水)以降に、「WaveLab 8」および「WaveLab Elements 8」をご購入されライセンスのアクティベートされたお客様は、それぞれダウンロード版の『WaveLab Pro 9』『WaveLab Elements 9』に無償でバージョンアップできます。詳細はスタインバーグサイトにてご案内します。 - ◎ アップデート版(UD)、アップグレード版(UG)は、Steinberg Online Shop でダウンロード販売を行います。詳細はスタインバーグサイトをご参照ください。
- ◎ スタインバーグ サイトhttp://japan.steinberg.net/
製品の概要
『WaveLab Pro 9』および『WaveLab Elements 9』は、放送プロダクションやマスタリングスタジオではもちろん、プライベートスタジオや学校、整音や音声解析の現場でも愛用されている波形編集・マスタリングソフトウェアの最新バージョンです。
クリエイティブな作業により多くの時間を割けるように、『WaveLab 9』はさらに磨きをかけました。リボン&タブレイアウトと新しいドッキングシステムを備えたユーザーインターフェースは、膨大な機能のすみずみまで快適なアクセスを提供します。また、マスターセクションはプラグインスロットを拡張し、モニタリング機能もさらに強化、新搭載したマスタリングエフェクト「Master Rig」がオーディオクオリティを引き上げます。さらに、『WaveLab Pro 9』では豊富なプラグインを搭載しており、ステレオの処理で一般的なL/R(左/右)方式に加え、新たにM/S(Mid/Side)方式(注3)にも対応、オーディオモンタージュ、編集、メータリング、プラグインレベルの全てでM/S方式の処理が可能となりました。
総合音楽制作ソフトウェア「Cubase」との連携もさらに進化しており、制作からマスタリングまで一貫したワークフローを実現します。
詳細は以下の通りです。
主な特長
1. M/S(Mid/Side)方式にフル対応 (『WaveLab Pro 9』のみ)
『WaveLab Pro 9』は、ステレオのオーディオ素材の編集、処理、モニタリングにおいて、通常のL/R方式だけでなく M/S方式にも対応しました。M/S編集は、波形ビューおよびスペクトラムの編集モードで適用でき、L/RモードとM/Sモードの切り替えは瞬時に可能で、MidチャンネルまたはSideチャンネルのそれぞれに対して正確なスペクトラム編集を行なうことができます。
マスターレベルの調節、エフェクトの追加、リサンプリング、ディザリングの適用を行うマスターセクションでは、各プラグインについてどのチャンネルを処理するかを指定できます。これにより、各プラグインを M/S モードで使用できます。

2. 総合音楽制作ソフトウェア「Cubase」との連携を強化
「Cubase」のオーディオイベントを『WaveLab』で開くことができます。これにより、『WaveLab』の編集機能を「Cubase」のオーディオイベントに適用できます。
また、「Cubase」から書き出して『WaveLab』で作業を行っているオーディオファイルに対して、その元のプロジェクトを「Cubase」で開くことができます。これにより、『WaveLab』での作業中に発見したミキシング段階での問題を「Cubase」で簡単に修正することできます。

3. マスタリングVSTプラグイン「Master Rig」搭載
「MasterRig」は、イコライザーやコンプレッサーなどのモジュールを組み合わせてマスタリングチェーンを作成することができます。最大4つのチェーンを記憶でき、瞬時に切り替えて音の比較が行えます。『WaveLab Pro 9』に付属の「Master Rig」は、ほとんどすべてのモジュールがM/Sに対応しており、例えばイコライザーでは周波数帯域別にM/S処理が可能です。
『WaveLab Pro 9』『WaveLab Elements 9』動作環境
対応OS | Mac OS 10.10、10.11 (32bit/64bit) | Windows 7、8、8.1、10 (32bit/64bit) |
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CPU | Intel デュアルコアプロセッサー | Intel / AMD デュアルコアプロセッサー |
必要メモリー | 4GB 以上 | |
ハードディスク | 4GB以上の空き容量 | |
ディスプレイ | 1024×768 ピクセル以上 - フルカラー | |
その他 | USB 端子(WaveLab Pro):USB-eLicenser接続用 OS対応オーディオデバイス(Core Audio / ASIO対応デバイス推奨) DVD-ROMドライブ インターネット接続環境(ブロードバンド推奨):ライセンス認証、製品登録、アップデート用 |
- * 上記の動作環境・推奨環境を満たしている場合でも、全てのコンピューターにおける動作を保証するものではありません。
- * コンピューターの総合的な性能により同時に使用可能なトラック数などパフォーマンスに違いがあります。
注
- 1) 株式会社ヤマハミュージックジャパン
日本国内における楽器・音響機器卸販売および教室事業を行うヤマハ株式会社の100%子会社。
本社:東京都港区。 - 2) Steinberg Media Technologies GmbH
音楽制作用ソフトウェア等の開発、販売を行うヤマハ株式会社の100%子会社。1984年設立。
本社:独・ハンブルグ市。 - 3) M/S方式
ステレオ信号方式の一つであるMid/Side方式のこと。一般的なL/R方式では左側(L)と右側(R)の音声信号を処理するが、M/S方式ではMidとSideの音声信号を処理する。音の定位の“中央付近のみ”、“左右の成分のみ”、といった通常のステレオ処理では不可能だった処理が可能となるため、センターに位置しているボーカルや楽器のみの調整や、ステレオの広がりなどの調整をマスタリングの段階で施すことができるようになる。
- *文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
- ※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。