ティンパニのマメ知識
ティンパニのソロに用いた名曲

ティンパニがソロ楽器として注目されたのは、やはりペダルティンパニが開発された20世紀になってからでしょう。もちろん、それ以前の18世紀 に、音階を構成する8台のティンパニを用いてソロを与えた作品なども作曲されたことがありました。しかし、やはりティンパニのソロとしての可能性が20世紀になって広く追求されたことは間違いありません。

ここでは、20世紀前半のフランスの作曲家プーランクの比較的よく知られた作品を取り上げて おきましょう。

フランシス・プーランク

フランシス・プーランク

F.プーランク:オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲ト短調

ティンパニをソロ楽器として使用した作品としては、プーランクによる、この協奏曲が最も名高いと言えるでしょう。プーランクの友人だったエドモン・ド・ポリニャック公夫人の依頼により、1938年に作曲されています。バッハ風なオルガンの響きを基調としており、作曲者自身もこの作品を宗教音楽の一種と考えていたようですが、ティンパニが、オルガンや弦楽合奏の響きと重ね合わされたり、対比させられたりしながら、なかなか重要な役割を演じていきます。