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毎日新聞│配信日:2020年1月20日│配信テーマ:その他  

<特薦盤>クラシック 梅津時比古・選


 ■ハーゲン弦楽四重奏団、キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)/ブラームス ピアノ五重奏曲他(キング)

 ハーゲン弦楽四重奏団は熟成を極めながらも、新鮮さを失わない。ブラームスの弦楽四重奏曲第3番の出だしの若々しい響きに驚かされるが、それはまさにこの曲の本質をも表しているのだ。第2楽章ではブラームスの深みと叙情性が溶け合った夢のような世界が展開される。第3楽章の美しさといい、この演奏はまさに作曲時のブラームスの精神、感情を体現しているだろう。

 ピアノ五重奏曲も、ゲルシュタインのピアノが端正な内にあふれ出るものを秘め、全員に自己顕示のかけらも感じられない。ブラームスに忠誠を誓った名演である。

毎日新聞2020年1月14日東京夕刊(2版)掲載 執筆記者:梅津時比古

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