[ 画像 ] 今週の音楽記事から 音楽ジャーナリストの眼 毎週月曜更新

新聞記事

毎日新聞│配信日:2019年8月26日│配信テーマ:Jポップ  その他  

<大衆音楽月評>アニソンとアイドル、夏真っ盛り=専門編集委員・川崎浩


 夏休み映画は、やはりアニメが強い。7月に“ポケモン”の劇場版第1作を3D・CG化した「ミュウツーの逆襲EVOLUTION」や米国作品「トイ・ストーリー4」がスタート。8月に入り「ONE PIECE STAMPEDE」や「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」など、人気シリーズが続々と登場し覇を競っている。中でロングランヒットを続けているのが新海誠監督の「天気の子」だが、RADWIMPSの歌う主題歌「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ」も収録アルバムと共に大ヒットしている。RADWIMPSは、2016年の新海アニメ「君の名は。」の主題歌「前前前世」もヒット。新海アニメのファンタジーとRADロックのメランコリーの相性の良さが際立っている。

 アニメ文化の代表である“ガンダム”の話題もこの夏生まれた。

 1979年、テレビシリーズ「機動戦士ガンダム」がスタートして今年で40年。NHKが昨年放送した、事前記念番組「発表! 全ガンダム大投票」の中で、“ガンダムソング”と呼ばれる主題歌や挿入歌など361曲の中から、1位に森口博子が85年に歌った「水の星へ愛をこめて」が選ばれた。森口は、3位の「ETERNAL WIND」も歌っており、この投票結果のベスト10を歌う企画盤「GUNDAM SONG COVERS」(キング)を7日発売した。

 それが、28年2カ月ぶりにトップ10入りし自己最高のチャート3位を記録したのである(19日付オリコン調べ)。アルバムトップ10返り咲きの女性アーティストとして、インターバルが歴代1位となった森口は「夢には締め切りがないんだ、と実感しました。知らない人にも、名作ぞろいのガンダムソングのすばらしさを伝えられれば幸せ」と喜びを語りつつ、「バイオリンの寺井尚子さんや、押尾コータローさん、塩谷哲さん、TSUKEMENなど豪華なアーティストと共演し、じっくり聴き込める大人の音楽作品にできた」と、アーティストとして胸を張る。26日ビルボード大阪、9月1日ヒューリックホール東京などでライブツアー。9月7日には幕張メッセで開催の「GUNDAM 40th FES. “LIVE−BEYOND”」にも出演する。

 19日付のオリコンは週間シングル1位がBEYOOOOONDS(ビヨーンズ)のデビュー盤「眼鏡の男の子/ニッポンノD・N・A!/Go Waist」(ゼティマ)。同アルバム1位が26時のマスカレイドのメジャー・ファースト・アルバム「ちゅるサマ!」(ユニバーサル)。どちらも少女アイドルグループである。アニメ、アイドルという日本大衆文化の象徴がそろった夏となった。

毎日新聞2019年8月19日東京夕刊(2版)掲載 執筆記者:川崎浩

Jポップ その他   のテーマを含む関連記事