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音楽ライター記事

ライター:伊熊│配信日:2017年3月2日│配信テーマ:クラシック  

第19回別府アルゲリッチ音楽祭


 今年も「別府アルゲリッチ音楽祭」(5月6日~26日、別府市―しいきアルゲリッチハウス、別府市―ビーコンプラザ、大分市―iichiko総合文化センター)の季節が巡ってきた。第19回を迎える今回のテーマは、「小さな子どもだったあなたへ~私たちの星で音楽を奏でる理由(わけ)」。

 このテーマに関しては、「大切なことは目に見えない」という「星の王子さま」のなかで語られるメッセージとともに、人々にとり何が大切なのかを問い、おだやかに共生していける世界への願いを音楽に託したいと思います」と、説明がなされている。

 第19回音楽祭のポイントとしては、下記の3つの条項が挙げられる。

 まずひとつ目は、「現代に望み得る最高の2大巨匠による共演」。これは室内オーケストラ・コンサートで、指揮者の小澤征爾と同音楽祭の総監督マルタ・アルゲリッチの初共演という、まさにふたりの巨匠の音楽が別府に響くことになる。これは同音楽祭と水戸室内管弦楽団の共同制作によるもので、5月17日にiichiko総合文化センター・iichikoグランシアタで開催される。

人気と実力を誇る2大巨匠の共演とあって、すでに海外からもチケットの問い合わせが殺到しているという。

 ふたつ目は、「出会いから始まる音楽祭オリジナル企画として」として、マラソン・コンサートが再開される。これはアルゲリッチをはじめ、内外のベテランから新人まで、多彩な顔ぶれが登場。さまざまな組み合わせにより、幅広い作品をつないでいくコンサートである。5月20日に行われる。

 3つ目は、「ミッシャ・マイスキー しいきアルゲリッチハウス スペシャル・コンサートVol.3」。音響を重視し、木のぬくもりに満ちた150席のぜいたくな空間で、当財団アドバイザリー・コミッティのチェリスト、マイスキーとピアニストの娘リリー・マイスキーによるデュオ・リサイタルで、5月8日に予定されている。

 この他、「大分県出身若手演奏家コンサート」「子どもによる子どものためのコンサート」「公開ヴァイオリン・マスタークラス」「フィルムコンサート」「樋口一朗Piano・リサイタル」など、多彩な音楽家による興味深いコンサートが多数組まれ、大分県以外の都市でもコンサートが開かれることになっている。

 さらに今年から同音楽祭を世界に発信しようと、海外に向けて大分県民出演の歓迎PR動画がYouTubeで公開され、すでに世界中の人々と共有している。

 大分県は「日本一のおんせん県おおいた」と呼ばれ、海の幸や山の幸が豊富。かぼすも有名である。美味なる食事を楽しみながら、温泉にゆっくり入り、音楽を心ゆくまで楽しむ。しばし日常から離脱し、異次元の世界へと運ばれるようなひとときを味わう。「別府アルゲリッチ音楽祭」は、そんな心身をリラックスさせてくれるフェスティヴァルである。



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2017年3月 2日音楽ジャーナリスト&ライターの眼(1版)掲載 執筆記者:伊熊よし子

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