[ 画像 ] 今週の音楽記事から 音楽ジャーナリストの眼 毎週月曜更新

梅津時比古:記事一覧

毎日新聞 │配信日: 2019/11/28

<音のかなたへ>「さくらー」の「らー」

 誘われたとき、あまり気乗りはしなかった。趣旨は、どんなものでも、瓶でも鉛筆箱でも楽器にして楽しむコンサートということであった。同じような意図で立派に活動して、興味深いワークショップを重ねている会もあるので、二番煎じに思えた。しかし誘ってくれた人が、長年、音楽文化財団で...

毎日新聞 │配信日: 2019/11/25

<新・コンサートを読む>トリエステ・ヴェルディ歌劇場の≪椿姫≫ 孤独と夢の溶け合う白い花=梅津時比古

 椿(つばき)は赤い花が多く、白い花は少ない。 子供のころ読んだ絵本に、病床の母が、脇に一人で立つ少年に「白い花の椿の木の下に宝物が埋まっている」と言い残す物語があった。少年は探し歩き、ようやく白い椿を見つけて金銀を掘り当て、一人で暮らす糧を得る。母の愛と、孤独と、夢が...

毎日新聞 │配信日: 2019/11/18

<特薦盤>クラシック 梅津時比古・選

 ■イアン・ボストリッジ(テノール)、トーマス・アデス(ピアノ)/シューベルト 冬の旅(キング) 言葉のひとつひとつの表現を考え抜いた歌唱である。おそらくボストリッジが作詞のミュラー、作曲のシューベルトと母国語を共にしていないことにもよるだろう。それが、新鮮な視点をもた...