2016年3月期 第1四半期 決算説明会 質疑応答

Q1 : 1Qの増益に伴って通期の営業利益予想を上方修正していますが、下期は前回予想比で下方修正となっている要因を教えて下さい。

A1 : 1Q増益の要因として販管費の発生遅れがありますが、遅れた販管費が下期に発生するということが主な要因です。また、4Qで商品構成の変化により粗利率が前回予想時に比べ若干低くなると想定していることもあります。


Q2 : 下期の地域別販売見通しをあまり見直していないようですが、足元の状況を踏まえて、特に中国、新興国の状況について説明をお願いします。

A2 : ◇中国 マクロ経済の悪化により市況もあまりよくない状態で、下期に急激に市況が好転するとは考えていませんが、当社の販売網開拓や販促策が効果をあげてきているという認識のもと、当社の売上は下期も好調な推移が継続できるものと考えています。また、音響機器に関しては、倹約令の影響もあり厳しい環境が続いていますが、下期には若干回復の兆しが出てくるのではないかと予想しています。

◇新興国 南米、ロシア等は厳しい状況が続いていますが、東南アジアを中心に当社の施策が奏功しているため、全体としては堅調に推移しています。マクロ経済の影響の懸念はありますが、下期もこの傾向が継続できるものと考えています。


Q3 : コストダウンの進捗についてご説明ください。

A3 : 概ね計画通り進捗しています。
今期はネットで▲36億円の原価改善の見込みです。中計期間の3年間では、目標の▲70億円に対して▲77億円と、目標を上回る原価改善ができると考えています。


Q4 : 通期営業利益の増減要因で、販管費増加が20億円となっています。販管費の使い方に何か変化があったのでしょうか?

A4 : 全体としては、実質増収に伴う経費増があります。加えて、音響機器を中心とした販売増のために4~5億円の追加の経費を使う見通しです。


Q5 : 販管費の発生遅れが約13億円ということでしたが、2Q以降のどのような時期に発生するのでしょうか?

A5 : 2Qに約5億円、下期に約7億円という想定をしています。


Q6 : Line 6とRevolabsの1Q実績と通期見込みについて教えてください。

A6 : ◇Line 6 1Qは、ほぼ計画通りに推移しています。
欧州のディストリビューションを当社の現地法人に変更し、堅調に出荷したことが寄与しました。通期についてもほぼ当初計画通りと想定しています。

◇Revolabs 1Qは、自社製品、OEM製品の比率に若干当初見込みと差異がありましたが、全体としてはほぼ計画通りに推移しています。通期についてもほぼ当初計画通りと想定しています。


Q7 : 電子部品の1Qの損益が、アミューズメントの回復等で好転しましたが、通期の損益は見直していないということは、2Q以降に反動があるということでしょうか?

A7 : 1Qでは、秋口に新たな規制適用が始まるため、粗利の大きいアミューズメントが駆け込み需要の要素もあり想定以上に伸長したことが損益改善に寄与しましたが、2Q以降は1Qほどには伸びないとみています。他の部品の動向も踏まえ、前回予想を据え置いております。


Q8 : 1Q実績が好調で、通期見込も上方修正していますが、為替の影響が大きい印象です。製品ベースで実際に伸びているものはありますか?

A8 : 楽器では、デジタルピアノがほぼすべての市場で好調に推移しています。音響機器では、PA機器が引き続き二桁の伸びを示しています。