"I Play Yamaha"
Chick Corea

[ 画像 ] Chick Corea

全米芸術基金(NEA)からジャズ・マスターの称号を授与され、グラミー賞20回受賞を誇るチック・コリアは、数多くの名曲を産み出す偉大な作曲家であり、同時に偉大なピアニスト、キーボーディストである。50年以上にわたり、優れた独創性で圧倒的な実績を築いていることから、現在も活躍する伝説的なアーティストとして知られている。正統派音楽から前衛音楽、ビバップからフュージョン、子ども向けの歌から室内楽・交響曲など実に幅広いジャンルで音楽活動を行っている。
1966年にソロ活動を開始して以来、チックはアコースティックジャズバンドを率い、新しい音楽を産み出す著名なピアニストとして、一方でリターン・トゥ・フォーエヴァー、エレクトリックバンドを率いる革新的なエレクトリックキーボード奏者として、ジャズシーンをリードし続けている。また、アルバムも1968年の『ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス(Now He Sings, Now He Sobs)』をはじめ、ジャズを語る上で欠かせない、優れた作品を数多くリリースしている。
現在も音楽シーンに大きな影響を与えており、バンジョーの名手、ベラ・フレックとデュエットした『エンチャントメント(The Enchantment)』で2007年のグラミー賞のラテン音楽部門を、続く2008年にはゲイリー・バートンとコラボレートした『ザ・ニュー・クリスタル・サイレンス(The New Crystal Silence)』でグラミー賞を受賞した。2009年には、前年に行われたリターン・トゥ・フォーエヴァー再結成時のツアーを記録した『リターンズ(Returns)』をリリース、同じ年にリリースしたジョン・マクラフリン、クリスチャン・マクブライド、ケニー・ギャレット、ヴィニー・カリウタと共演した『ファイブ・ピース・バンド・ライブ(Five Peace Band Live)』でもグラミー賞を獲得した。
近年においても、精力的な活動はとどまるところを知らず、ワールドツアーを行ったほか、エディ・ゴメス、ポール・モチアンとのアルバム『ファーザー・エクスプロレーションズ(Further Explorations)』、クラシック系音楽の意欲作で、作曲家・チックの最高傑作のひとつともいえる『ザ・コンティネンツ : ジャズ・クインテットと室内楽オーケストラのためのコンチェルト(The Continents: Concerto for Jazz Quintet & Chamber Orchestra)』 、リターン・トゥ・フォーエヴァーの最新ライブアルバムである『ザ・マザーシップ・リターンズ(The Mothership Returns)』、ゲイリー・バートンとの秀逸なデュエットを収録した『ホット・ハウス(Hot House)』など4枚の新しいアルバムを発表している。
2013年には、『ホット・ハウス』からピアノ、ビブラフォン、バイオリンのカルテットのためにチックが書き下ろした『モーツァルト・ゴーズ・ダンシング(Mozart Goes Dancing)』という楽曲でベスト・インストゥルメンタル・コンポジション部門を、そして同アルバムでベスト・インプロヴァイズド・ジャズ・ソロ部門と2部門でグラミー賞を獲得、これがチックにとり実に19回目、20回目のグラミー受賞となった。同年、最新プロジェクトとなるアルバム『ザ・ヴィジル(The Vigil)』を発表、世界中の批評家や聴衆から高い評価を受けるなど、現在も第一線で活躍を続けている。

CFX