"I Play Yamaha"
Antonio Sanchez

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アントニオ・サンチェスは、世界的なドラマー、バンドリーダー、作曲家の一人として知られ、4度のグラミー賞に輝くアーティストである。
1971年11月1日、メキシコシティ生まれ。5歳でドラムを始め、10代初めにはプロとして活躍。メキシコ国立音楽院でクラシックピアノを学んだ後、1993年にバークリー音楽大学、ニューイングランド音楽院に進学するためボストンに移住し、ジャズで優秀な成績をおさめて卒業した。
1999年にニューヨークに進出してから、最も人気のある世界的なジャズドラマーとして、チック・コリア、マイケル・ブレッカー、シャーリー・ハーデン、ゲイリー・バートン、トゥーツ・シールマンスをはじめとする世界的なアーティストによる数百以上のアルバム制作やレコーディング、公演に参加している。
なかでも、グラミー賞受賞20回を数える著名なギタリスト、パット・メセニーから高い評価を受け、2000年以降彼のプロジェクト全てにドラマーとして参加し、制作にかかわった8枚のアルバムのうち、3枚でグラミー賞を受賞している。
その他、現在のジャズシーンをけん引する著名なアーティストである、ジョシュア・レッドマン、クリス・ポッター、ジョン・パティトゥッチ、ダニオ・ペレス、ダヴィッド・サンチェス、パキート・デリベラ、ケニー・ワーナー、マーカス・ロバーツ、アヴィシャイ・コーエン、ディー・ディー・ブリッジウォーター、ダイアン・リーヴス、ミゲル・ゼノン、スコット・コリー、デイブ・サミュエルズ、ルシアーナ・ソウザ、ビリー・チャイルズ、クラウディア・アクーニャなどとのコラボレートも数多く行う。
その後、アントニオはアーティストとして活躍の幅を広げ、作曲や自身のバンドやアンサンブルを結成して公演を行うようになった。これまでに、彼自身の名前で3枚のアルバムをリリースし、いずれも高い評価を得ている。ファーストアルバムである“Migration”は2007年にリリースされた中で最高のアルバムのうちの一つとしてオールアバウト・ジャズで紹介され、パット・メセニー、チック・コリア、クリス・ポッター、ダヴィッド・サンチェス、スコット・コリーなどの偉大なアーティストが参加した。
2枚目のアルバムである“Live in New York”はサクソフォンのダヴィッド・サンチェス、ミゲル・ゼノン、そしてベーシストのスコット・コリーを迎え、ニューヨークの権威あるジャズクラブであるジャズ・スタンダードで行った4日間の公演を収録したものとなっている。2013年には3枚目のアルバムとなる、“New life”をリリース。全曲をアントニオが作曲したこのアルバムは、世界中で好評を得、ドイツの権威ある音楽賞である、2014年度エコー賞のジャズ部門を受賞した。ダウンビート誌は、このアルバムについて『素晴らしい作曲、演奏者、音楽性が融合した、非常に稀有なアルバム』と評している。
2015年には、自身に加え、ブラッド・メルドーとマット・ブルーワー、ジョン・スコフィールドとクリスチャン・マクブライド、ジョー・ラバーノとジョン・パティトゥッチという、3組の素晴らしいトリオによる演奏を収録した2枚組のアルバム、“Three Times Three”のリリースが予定されている。

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”I Play Yamaha" メイキング-アントニオ・サンチェス