財産権の尊重(知的財産の保護)

  1. 基本的な考え方・体制
  2. 知的財産の保護への取り組み
  3. 社外からの評価実績

ヤマハグループは、創業以来培ってきた知的資本について、特許などの知的財産権を積極的に取得し、知的財産による事業貢献を最大化するためのさまざまな施策を実施しています。同時に、第三者の知的財産権の尊重を「コンプライアンス行動規準」に明確に定め、順守しています。

ヤマハグループ全社の知的財産はヤマハ(株)が中心となって管理するとともに、知的財産部門と関係各部門とが連携して事業戦略、研究開発戦略と知的財産戦略を一体化させた活動を推進しています。また、職務上発生した創作に関する権利(特許や意匠等)についての取扱規定および報奨制度も整備しています。

事業活動の中で生まれる新しい知的財産について積極的に権利を取得するとともに、第三者の知的財産権を尊重することを基本として知的財産の保護を図っています。

特許

事業の特性に合わせた特許戦略を策定し、強い特許網構築を目指しています。
また、各事業においては、他社との差別化、事業の優位性の獲得・確保を主眼に特許を活用するとともに、事業分野によっては第三者へのライセンス活動も推進しています。
さらに、内外の保有権利全件について、毎年、現在の活用状況、将来の活用の可能性などを含めた権利評価を行って保有権利を峻別することにより、資産の適正化を図っています。
ヤマハグループの2017年3月末における特許および実用新案の合計保有件数は、国内で約4,700件、海外では、米国、欧州、中国を中心に約4,400件です。

意匠

ヤマハグループでは、デザインを製品差別化の重要な要素の一つと捉え、適切な保護・活用に努めています。近年では、模倣品対策のため、中国での意匠権取得を強化しています。
ヤマハグループの2017年3月末における意匠保有件数は、国内で約380件、海外で約730件の合計約1,100件です。

著作権

ヤマハグループは、特許・意匠・商標の産業財産権に加え、音・音楽の分野を中心に多数の著作物を創造しています。特に、音楽関係の著作権などは重要な知的財産権であり、法的措置の実施を含めて適正な管理・活用に努めています。また、適法な著作物利用を図るための社内教育にも取り組んでおり、毎年、社内の知的財産担当者が社内向け著作権セミナーを開催するほか、著作権にかかわるさまざまな業界のエキスパートを招聘して毎年1回講演会を開催しています。2016年度は日本音楽著作権協会(JASRAC)の正会員であり、作曲・演奏・音楽プロデュースなどを手がける向谷実氏を招いて講演会を開催しました。
「権利者・実演家から見た音楽著作権」と題した講演で、向谷氏が音楽制作現場で経験したさまざまな事例を披露。活発な質疑応答がなされました。

[ 画像 ] 著作権に関する社内教育ツール
著作権に関する社内教育ツール
[ 画像 ] 向谷氏による著作権講演会
向谷氏による著作権講演会

ブランド

ブランドは、会社にとって大切な資産です。これまで築き上げてきたブランドイメージを壊すことのないよう守っていく一方で、さらなるブランド価値向上を常に意識して事業活動を進めていく必要があります。

ヤマハグループは、1986年にヤマハブランドに関する管理規程を制定し、併せて全社的な管理組織(ブランド委員会)を設置。以後、表示ルールなどの整備を進め、適正な使用によるブランド価値の維持・向上を図ってきました。
また、ヤマハブランドについてほぼ全世界で商標権を取得しているほか、商品・サービス、技術などのサブブランドについても、適正に事前調査および権利取得を図っています。

模倣品対策

ヤマハブランドの模倣品、不正使用が一向に減少しません。それらへの対策を継続することで、ヤマハグループは消費者の経済的不利益排除と安全確保を図り、ひいてはヤマハブランドへの信頼を維持することを目指しています。中国を中心に、訴訟提起や行政処分の申立てをはじめ、近年はインターネットによる模倣品販売への対策にも特に力を入れています。

クラリベイト アナリティクス社「Top100 グローバル・イノベーター 2016」に選出

2017年1月、ヤマハグループがグローバルに取り組む知的財産活動が高く評価され、クラリベイト アナリティクス社が選考する「Top 100 グローバル・イノベーター 2016」に選出されました。2011年、2014年、2015年に続いて4回目、3年連続の選出となりました。
2016年は、特許権利取得活動の中でも「グローバル性」において高い評価を得たことが、選出につながりました。
これからもヤマハグループは、グローバルな特許ポートフォリオの形成を通じて、事業の適切な保護を図っていきます。

[ 画像 ] 「Top 100グローバル・イノベーター 2016」ロゴ