サステナビリティマネジメント

ヤマハグループは、音・音楽を原点に培った技術と感性、保有資産やさまざまなリソースを生かして、新たな感動と豊かな文化を世界の人々とともに創り続けることが自らの使命であると考えます。この理念を実践していくために、自らの事業活動が環境・社会に及ぼす影響を認識し、ステークホルダーとの対話を図りながら、持続可能な社会の構築に向けた課題解決に取り組んでいます。

ヤマハグループでは、2013年度から、社会的責任に関する国際的な手引であるISO 26000を用いたサステナビリティマネジメントを行っています。ISO 26000の中核主題に沿って課題や取り組みを整理し、サステナビリティ推進の進捗を管理しています。

ヤマハグループは、自らの事業活動の環境や社会への影響、ステークホルダーの期待や社会要請に鑑み、中長期的に注力する「サステナビリティ重点課題」を設定し、取り組みを推進しています。テーマ設定にあたっては、お客さま、地域社会、NPO・NGO、従業員などの声や、ESG評価における重点項目の把握、社外有識者へのヒアリングにより、推進を強化すべきテーマを抽出し、中長期的な経営方針を踏まえてトップマネジメントにて協議し、決定します。各テーマの実行計画および取り組み状況のモニタリング、社長をトップとする経営会議での年次レビューにより、進捗管理および推進を図っています。

[ 画像 ] ヤマハCSR取り組み模式図
サステナビリティ重点課題の進捗状況
サステナビリティ重点課題 主な取り組み 進捗 今後の課題と取り組み目標 関連する主なSDGs
社会・環境課題を見据えた製品・サービスの開発 社会課題への対応
ユニバーサルデザイン
  • 音のユニバーサルデザイン化推進のためのコンソーシアムを設立(おもてなしガイド)
教育ソリューション
  • Smart Education System(SES)アルトリコーダーや合唱など各種教材を開発・リリース
健康・安全ソリューション
  • 緊急通報システム用 車載通話モジュールを開発
ユニバーサルデザイン
  • コンソーシアム会員支援・技術標準化の推進
  • ヤマハ製品のユニバーサルデザイン推進の体制および基準の策定
教育ソリューション
  • 次世代の音楽教育に向けた包括的なソリューション検討
健康・安全ソリューション
  • 車載通話モジュールの市場供給開始と供給先の拡大
[ 画像 ] すべての人に健康と福祉を
[ 画像 ] 質の高い教育をみんなに
[ 画像 ] 人や国の不平等をなくそう
[ 画像 ] 住みつづけられるまちづくりを
環境課題への対応
  • ヤマハエコプロダクツ 16モデル認定(累計320モデル)
  • 排熱利用に応用可能な熱電発電モジュールの開発・生産体制構築
  • ヤマハエコプロダクツ認定 40モデル/年
  • 熱電発電モジュールの市場提供に向けた検証
[ 画像 ] エネルギーをみんなに そしてクリーンに
[ 画像 ] つくる責任つかう責任
[ 画像 ] 気候変動に具体的な対策を
地域に根差した事業展開、社会貢献活動 学校教育への器楽教育普及
  • 東南アジア・ロシア(スクールプロジェクト) 4カ国933校延べ12.4万人に展開
  • アフリカ・中東 5カ国33校3,300人に展開
  • 東南アジア・ロシア 5カ国1,350校延べ24万人へ展開
  • アフリカ・中東 8カ国60校7,000人へ展開
[ 画像 ] 質の高い教育をみんなに
青少年育成オーケストラ・バンドへの支援
  • 中南米(AMIGO Project) ユーザーへの楽器メンテナンスセミナーの開催、管弦打楽器修理技術者育成プログラムの体系化・展開
  • 中南米(AMIGO Project) 展開国・展開団体の拡大
[ 画像 ] 質の高い教育をみんなに
[ 画像 ] 働きがいも経済成長も
[ 画像 ] つくる責任つかう責任
コミュニティ支援
  • 音楽の街づくりプロジェクト(おとまち)事業の推進
  • おとまち事業の推進強化
[ 画像 ] 住みつづけられるまちづくりを
温室効果ガス排出削減 バリューチェーン全体での温室効果ガス排出量算出の仕組み構築
  • 温室効果ガス排出量 スコープ3の算定と開示
  • 温室効果ガス排出量の第三者による検証
[ 画像 ] エネルギーをみんなに そしてクリーンに
[ 画像 ] 気候変動に具体的な対策を
事業活動に伴う温室効果ガス排出の削減
  • 科学的知見と整合した中長期削減目標(SBT)設定検討
  • SBTおよび排出削減施策の設定
持続可能な木材調達 違法伐採材回避、認証材採用拡大
  • 違法伐採材回避のデューディリジェンス手順の設定
  • 伐採時の合法性確認を実施(訪問調査を含む)
  • デューディリジェンスの実施および手順のブラッシュアップ
  • 自社基準による合法性確認 100%実施
[ 画像 ] つくる責任つかう責任
[ 画像 ] 陸の豊かさも守ろう
循環型森林保全を意識した木材調達
  • タンザニアにて良質材生産のための調査を完了、植林パイロット事業開始(アフリカン・ブラックウッド)
  • 調査成果の反映、植林事業の拡大、調達開始(アフリカン・ブラックウッド)
人権尊重への体系的取り組み 体制、仕組みの整備
  • 「ヤマハグループ人権方針」を2018年1月に制定
  • 人権デューディリジェンス推進(管理項目の設定)
  • 人権方針に基づく教育・啓発の推進
  • 人権デューディリジェンス推進(管理項目のモニタリング)
[ 画像 ] 働きがいも経済成長も
[ 画像 ] 人や国の不平等をなくそう
サプライチェーンマネジメント
  • 取引開始におけるセルフアセスメントを79社のサプライヤーに要請、実施。
  • サプライヤーアセスメントの仕組み改善による実効性向上
  • 調達担当者およびサプライヤーへの教育・啓発の推進
ダイバーシティ、人材育成 グローバル人材マネジメント
  • グループ標準グレーディングおよび育成の体系策定・トライアル
  • グループ標準のグレーディングおよび育成体系に基づく人材マネジメントの推進
[ 画像 ] 働きがいも経済成長も
[ 画像 ] 人や国の不平等をなくそう
女性の活躍推進、多様な働き方への対応
  • 両立支援制度の拡充、働き方改善トライアルの実施、女性管理職育成プログラムの開始
  • 管理職女性比率 2018年3月期末グループ(国内・海外合計)14.3%
  • 両立支援制度の利用促進と拡充ニーズ把握、働き方改善トライアルの結果共有と課題確認、女性管理職育成プログラム推進とグループ展開
  • 管理職女性比率 グループ(国内・海外合計)17%
[ 画像 ] ジェンダー平等を実現しよう
[ 画像 ] 働きがいも経済成長も
[ 画像 ] 人や国の不平等をなくそう

ヤマハグループは、国際社会の共通目標として掲げられた「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals : SDGs)」の達成に、事業を通じて貢献していきます。
サステナビリティ重点課題でも掲げている音楽普及活動を通じた目標4「質の高い教育をみんなに」への取り組みや、持続可能な木材調達による目標12「つくる責任・つかう責任」、目標15「陸の豊かさも守ろう」への貢献をはじめ、SDGsの各目標・ターゲットを意識した製品・サービスの開発や事業プロセスの改善に取り組んでいきます。
2017年度は、ヤマハグループの一人一人がSDGsを自らの業務につなげていくために、イントラネット、グループ報、ポスター、社内セミナーなどを通じてSDGsの理解を深めました。また、現在取り組んでいるサステナビリティに関するテーマや各事業とSDGsの目標・ターゲットの関連づけを行うとともに、経営ビジョン「なくてはならない、個性輝く企業になる」の実現に向け、次期中期経営計画でのSDGsへのさらなる貢献について、経営レベルでの議論を進めています。

[ 画像 ] 持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals : SDGs)

ヤマハグループでは、経営層から新入社員に至るまで、それぞれの業務を通じてサステナビリティを実践していくことを目指しています。そのために、ウェブサイトおよびイントラネットを利用したサステナビリティ情報の発信や、各種研修やセミナーを通じて、教育・啓発に取り組んでいます。

2017年度の実績
項目 対象 内容 受講者数
基礎研修 新入社員など サステナビリティ概論、ヤマハグループサステナビリティ方針や取り組みの説明など 計59人
E-ラーニング 国内グループ従業員 「CSRレポート」の理解度確認 計1,370人
イントラネット 国内グループ従業員 サステナビリティの重要テーマの解説、自社・他社のベストプラクティス紹介など -
[ 画像 ] 新入社員研修での教育
新入社員研修での教育

持続可能な社会の構築に向けて、国際社会との協調・連携を図るべく、ヤマハは2011年6月にグローバル・コンパクトに署名し、10の行動原則の順守に取り組んでいます。また、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンの会員として、各分科会活動にも積極的に参加しています。

※ 2017年度参加分科会:環境経営、レポーティング、関西、ヒューマンライツデューデリジェンス、人権教育、防災・減災、SRI/ESG