地域コミュニティー発展への寄与

  1. 音楽を通じた地域貢献
  2. 音楽普及活動による青少年育成支援

ヤマハグループは各地域での音楽イベントの企画・開催などを通じて、地域への貢献やコミュニティーの活性化に寄与したいと考えています。

音楽の街づくり事業

(株)ヤマハミュージックジャパンでは「音楽の街づくり“おとまち”」プロジェクトを展開しています。おとまちは、音楽が持つ「人と人をつなげる力」を使って、地域の活性化や企業と社会の共有価値の創造をお手伝いする事業です。自治体や企業などが抱えている課題を解決するため、おとまちの仕組みを活用して音楽をツールにした市民参加型のプロジェクトやイベント、街づくりのためのプログラムを提案・支援します。
ヤマハが目指すのは、持続可能な社会基盤となるコミュニティーを自立させることです。おとまちでは街づくりの初期段階を重点的に支援し、地域の方々が自由に参加して継続的に活動できる場や時のスキームの構築を通じて、新しいかたちの社会貢献型事業を推進しています。

[ 画像 ] 定禅寺ストリートジャズフェスティバル 「スウィング・カーニバル」
定禅寺ストリートジャズフェスティバル「スウィング・カーニバル」
[ 画像 ] ふなばし森のシティ「フォレストシティビッグバンド」
ふなばし森のシティ「フォレストシティビッグバンド」
[ 画像 ] 「かしわファシリテーター育成講座」
「かしわファシリテーター育成講座」

ヤマハ吹奏楽団による地域貢献

1961年に創部したヤマハ吹奏楽団は、ヤマハグループの従業員によって構成されたアマチュアバンドです。定期演奏会やポップスコンサート、ヤマハ野球部の野球応援、国内外の各種公演・コンクールへの出場といった定期活動のほか、「浜松まつり・吹奏楽パレード」や浜松駅前の「プロムナードコンサート」に出演するなど、地域に根差した活動にも積極的に取り組み、浜松市が推進する「音楽の都づくり」に協力しています。また、音楽を通じた被災地支援活動にも取り組んでいます。

[ 画像 ] 浜松まつり「吹奏楽パレード」
浜松まつり「吹奏楽パレード」
[ 画像 ] プロムナードコンサート
プロムナードコンサート

ヤマハグループでは、音楽、楽器を通じた地域貢献や音楽普及活動により、 青少年の健全育成や音楽教育文化の発展に寄与しています。
中南米の多くの国で、犯罪や貧困、格差が深刻な社会問題となっています。こうした環境に育つ子どもたちが犯罪・非行・暴力に走ることなく健全な精神を育めるよう、国の政策として無償の音楽教育活動が進められ、各地で青少年育成のためのオーケストラやバンドが結成されています。ヤマハでは中南米の現地法人が、各社独自にその活動を支援してきました。
一方、活動の発展に伴って、大量に流通した楽器のメンテナンスが行き届かなかったり、壊れても修理できる技術者がいないという問題が顕在化しています。そこで、ヤマハ(株)は現地法人各社と連携し、楽器のメンテナンス知識の普及と修理技術者の育成を目指す新たなプロジェクトを2014年度にスタートしました。楽器に関する技術や知識を多くの人に提供することで、社会問題の解決と、音楽教育・文化のさらなる発展に貢献していきます。

「エル・システマ」への協力

ヤマハ・ミュージック・ラテンアメリカ(YMLA)は、ベネズエラ・ボリバル共和国政府が推進する音楽教育プロジェクト「エル・システマ※1」に賛同し、楽器の提供や技術セミナーなどを通じて、プロジェクトを運営する「ベネズエラ国立青少年オーケストラ基金(FESNOJIV)」に15年以上にわたって協力しています。
非行防止・貧困撲滅のために国策として行われている「エル・システマ」は、子どもたちの音楽活動のみならず将来の働き口を確保することにより、社会全体の安定化を図るシステムです。「エル・システマ」に参加した子どもや青少年は、貧困層を中心に約78万人にのぼります。彼らは音楽学習を通じて道徳精神を育み、同国各地でオーケストラ活動や教職を通じて健全に社会参加しています。
同国内にある管打楽器のメンテナンス業務を職とする技術者の育成が、雇用機会創出の一環となります。YMLAでは、管打楽器技術者を日本や欧米から派遣して技術者セミナーを開催するなど、雇用機会創出に貢献しています。また、これまでに累計約1万本のヤマハ管楽器を購入・使用していただいています。
現在、YMLAでは、ヤマハ(株)本社と協業し、「エル・システマ」の新しいプログラム「ベネズエラ楽器アフターサービス網拡充プログラム」の策定と実行を推進しています。

  • ※1 無償の授業と楽器レンタルによるオーケストラの演奏活動を通じて、貧困層の子どもたちの健全な成長を目指す音楽教育制度
[ 画像 ] 子どもたちと「エル・システマ」の創立者・アブレウ博士 写真提供:フンダムシカル
子どもたちと「エル・システマ」の創立者・アブレウ博士
写真提供:フンダムシカル
[ 画像 ] 管打楽器技術者セミナー
管打楽器技術者セミナー
[ 画像 ] ベネズエラ・カラカスのコンサートホール「Sala Simón Bolívar」にあるCFX 写真提供:フンダムシカル
ベネズエラ・カラカスのコンサートホール「Sala Simón Bolívar」にあるCFX
写真提供:フンダムシカル

カウカ・ウインド・オーケストラ※2への活動支援

YMLAは、コロンビアの財団 Polifonia Foundation※3およびコロンビアの代理店 Incolmotos S.A.※4と共同で、「カウカ・ウィンド・オーケストラ(OCV)」を設立し、その活動を支援しています。コロンビア・カウカ県は、農村部を中心にコカの栽培が多い地域であり、太平洋に向けたコカインの密輸ルートにもなっているほか、爆弾テロや誘拐も多発しています。
こうした中、一般市民の生活を守るべく、未来ある子どもたちの将来のために、音楽を通じて子どもたちの生活・心を変えていこうというのがOCVの活動趣旨です。OCVは、オーケストラ活動を通じ、コロンビアのカウカ地域の青少年の健全育成を目指しています。

  • ※2 1975年に始まった音楽教育制度で、無償の授業と楽器レンタルによるオーケストラの演奏活動を通じて、貧困層の子どもたちの健全な成長を目指すプロジェクト
  • ※3 コロンビア南部のポパヤンにある財団で、青少年を音楽活動に引き入れることで、健全育成を図る活動を行っています。
  • ※4 コロンビアにあるヤマハ発動機(株)グループ企業で、ヤマハ発動機(株)製品のほか、ヤマハ(株)の楽器製品についても販売を行っています。
[ 画像 ] カウカ・ウィンド・オーケストラ
カウカ・ウィンド・オーケストラ
[ 画像 ] 音楽活動に励む若者たち
音楽活動に励む若者たち
[ 画像 ] カウカ・ウィンド・オーケストラのロゴ
カウカ・ウィンド・オーケストラのロゴ

「ソプロノーボ」によるリコーダー音楽普及セミナー

ヤマハ・ムジカル・ド・ブラジル(YMDB)は、2005年にSopro Novo(ソプロノーボ)というボランティア組織を結成し、全国で音楽指導者を対象としたリコーダーを使った音楽普及セミナーを展開しています。
このセミナーは、楽器・教本・指導メソッドをトータルで提供する音楽指導者のための指導法レッスンです。読譜に始まり、最終的にはアンサンブル演奏を楽しむまでの楽器演奏技術を習得でき、レッスン修了後には初心者に対する音楽指導を始めることができます。義務教育課程で音楽教育体制が整っていないブラジルにおいて、子どもから大人まで多くの方に「初めての音楽学習」を提供する貴重な機会となっているほか、NGO団体や教会、地域の社会活動などで子どものしつけ教室としても機能しています。
これまでの11年間に全国174都市で1,500回近くのセミナーを開催し、4,000人強の指導者を養成。そうした指導者に教わる子どもたちは50万人以上にのぼります。
2017年には、非営利団体Fundação Sopro Novo Yamahaを設立。今後政府に直接音楽教育の導入を訴求するとともに、公立学校での指導者研修、音楽教育導入に向けて活動していく計画です。

[ 画像 ] 指導者養成セミナー
指導者養成セミナー
[ 画像 ] 年に一度の全国集会
年に一度の全国集会