Yamaha Design “Synapses” P-S500

2022 / DIGITAL PIANO


「弾ける喜び」を届けるポータブル型スマートピアノ。

ショウジキ正直 / Honest

演奏補助機能であるストリームライツなどの先進技術を活かす形状でありながら、ヤマハロゴや腕木形状が際立つピアノらしい佇まいを大切に。平滑な黒鏡面ディスプレイを採用し、映り込みの美しさまでこだわっています。

ミナオス見直す / Reconstruction

ストリームライツとタッチパネルを搭載したディスプレイ、タブレット端末を置く譜面板の2面を視認性と操作性が両立する同一角度に設定。鏡面への映り込み方向を揃えることで、ストレスなく、心地よく演奏することができます。

ヒキゴコチ弾き心地 / Inspiring

流れるように点灯する「ストリームライツ」とそれを備えるワイドなディスプレイが鍵盤と同じように奏者の前に広がり、没入感の高い演奏へと導いてくれます。

イツマデモ何時までも / Timeless

モダン。クラシカル。どんな空間にも馴染む水平垂直を基調としたソリッドで重厚感のあるデザイン。デスクに置いたり、専用スタンドと組み合わせたりと、環境や演奏スタイルに合わせて永く使い続けられる一台です。


Masafumi Futo
Masafumi Futo
Designer
Yamaha Design Laboratory

ピアノらしさと演奏性を大切に。

P-S500は、専用のアプリと鍵盤ガイド機能によりピアノ演奏をサポートする、ポータブル型のスマートピアノです。鍵盤奥のディスプレイに表示されるストリームライツに合わせて鍵盤を押さえると、どなたでも簡単に演奏することができます。また、専用アプリをスマートデバイスにインストールして楽器と接続することで、普段聞いている曲のピアノパート譜(伴奏譜)を手軽に作成できます。

P-S500ならではの機能性を活かす上で、「ストリームライツとタッチパネル」を搭載したディスプレイ、「スマートデバイスを置く譜面台」の二面がどのような角度で表示されるべきか。ここは設計において特に力を入れたポイントです。楽譜を目で追うのとは違い、わずかに角度が変わるだけで、光の反射が起こり、ディスプレイを見ながらの演奏は難しくなります。操作性と演奏のしやすさのバランスを検証しながら、長期間に渡って調整を重ねました。そうしてたどり着いたのが、ディスプレイを45度に傾ける設計です。一般的なアコースティックピアノの譜面板の角度は70度ですが、「触れる」ディスプレイは、譜面板(70度)と鍵盤(水平)のおよそ中間に当たる、45度がふさわしいという結論に至りました。2つの要素が同じ角度で並ぶことによって、光の映り込み方も統一され、心地よく演奏することができます。

形状を比較的自由にデザインできる電子ピアノでありながら、オーセンティックなピアノらしい佇まいを大切にしているのもこだわりが強い点です。P-S500は、ピアノ初心者や長らくピアノから遠ざかっていた方に、手軽に好きな曲を演奏する喜びを提供することを目指した電子ピアノです。練習を重ねた先にストリームライツを使わずに演奏したいと思うユーザーのモチベーションがあることを想像し、「いつかグランドピアノを弾いてみたい」というインスピレーションを与えることを意識しました。アコースティックピアノを想起させる腕木を鍵盤の両サイドにあしらい、黒鏡面の中央には印象的にロゴを添えています。鍵盤に指を置くと、アコースティックピアノを演奏しているかのような没入感を得られるのではないかと思います。

「ピアノらしさ」と「先進的な技術」を簡潔にまとめることで、他にはない新たな王道感が生まれ、ポータブル電子ピアノに対するヤマハらしい答えとなっています。シーンを選ばないシンプルなデザインであるため、世代やピアノ経験を問わず多くの人に楽しんでいただきたいです。

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