Yamaha Design “Synapses” GT-5000

2018 / TURNTABLE


「GT思想」を現代的に進化させた高級アナログターンテーブル。

ミナオス見直す / Reconstruction

ヤマハのターンテーブルを代表する名機GT-2000から設計思想を継承し、現代の技術と素材を組み合わせて進化。操作面の円弧を基調としたレイアウトをより強調しながら、力強く重厚な全体造形と、柔和で緻密な部分造形を融合させました。

ショウジキ正直 / Honest

振動に耐性のある分厚い木材のボディと、レコード盤の微細な音溝を確実に感じ取る軽量なカーボンファイバー製トーンアーム。真鍮のプラッターやメタル素材のインシュレーターなど、素材の持つ性能と質感を無駄なく表現しました。

テザワリ手触り / Tactile

GT-5000の特徴でもあるストレートかつショート型のトーンアーム。大型・高性能のベアリングパーツは量感のある造形でまとめ、軽快に動くアーム部分はテーパードデザインによって軽やかさを表現しました。繊細さが要求されるアーム操作でも、安定して水平移動することができます。

イツマデモ何時までも / Timeless

ヤマハ・ピュアオーディオの最高峰である5000シリーズとして、他のオーディオ機器と統一感のある鏡面塗装のピアノブラックも用意。漆塗りの調度品を思わせる静謐な佇まいはハイエンドモデルとしての風格と独自の存在感を漂わせます。


Kenshiro Tanaka
Kenshiro Tanaka
Designer
Design Holon Inc.

異種素材の組み合わせによる、ヤマハ・ピュアオーディオの継承と進化。

GT-5000は、1980年代に発売されたGT−2000シリーズから、「Gigantic & Tremendous(途方もなく巨大)」というGT思想を継承したターンテーブルです。
アナログ・オーディオ復権のトレンドにおいて、当時のDNAを継承しつつも、単なる復刻ではなく進化・洗練であるということを如何に視覚的に伝えるかという点を模索しました。
ボディやターンテーブルの厚み、径の大きさ、金属の質感などで重量感を感じさせ、円弧を基調としたレイアウトやトーンアームの形状・素材感などによって軽快かつ柔らかな質感を表現しました。剛と柔が融合した、重厚でいて軽快緻密な設計こそが、GT-2000からの進化でもあり、最大の特徴であると言えます。
GT−2000では針を置く際の指置きとしての役割しかなかったパーツも、今回はピッチコントロールの機能を持たせました。ターンテーブルに隣接する位置へ配置することで、その役割が視覚的にも伝わりやすくなっていると思います。
カーボンファイバー製のトーンアームは、パイプの径を少しずつ変えることで音の共振点をずらして共振音を抑える効果も持ちます。また、その内部に銅メッキされたアルミのパイプを通したり、プラッター部分やベルトドライブのモーターでも異種素材を組み合わせることで共振点を分散させて振動を軽減する工夫を施しています。トレサビリティーを支える大型のベアリング部分も、安定した性能を直観的に感じてもらえる造形となっています。
最高峰の音環境を実現するために、重厚な躯体と複合素材によって振動を徹底して抑える。また、それらの性能を造形的な特徴として表現するというヤマハらしいデザインとなり、まさにヤマハ・ピュアオーディオの最高峰5000シリーズに相応しい造形となったのではないでしょうか。
音質はもとより、眺めたときの佇まいや触れたときの質感にも徹底的にこだわりました。聴覚・視覚・触覚のすべてにおいて本物の満足感があるものこそ、長く愛される製品であると思います。ロングライフが謳われる時代ですが、製品だけの話でなくユーザーと機械の関係性においても、毎日触って永く愛用してもらえるような存在になれば光栄です。

  • 補足の画像1
  • 補足の画像2

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