Yamaha Design “Synapses” Genos

2017 / DIGITAL WORKSTATION

Red Dot Award
iF Design Award


意のままに音楽を操るワークステーション。

タノモシイ頼もしい / Professional

プレイヤーにとっての「仕事場」ともいうべきコントロールパネル面は熱狂的なオーディエンスを前にしても演奏に集中できるようブラック基調で構成、ディスプレイ類・操作子等を整然と配置。深い艶のあるスライダーやノブの質感は静謐な雰囲気の中にも微かな高揚感をプレイヤーに与えます。

アタラシイ新しい / Revolutionary

機能的なコントロールパネルデザインとは対照的に、オーディエンス側となる背面・底面の滑らかでダイナミックな造形は、航空機のボディを彷彿とさせます。また、これらを繋ぎとめるネジは面の流れを阻害しないよう慎重に配置・埋め込まれています。

ツカイゴコチ使い心地 / Intuitive

前モデルであるTyrosシリーズから機能を継承しながらも、インターフェイスは一新。新たに搭載されたタッチパネルやジョイスティック、スライダーやノブによって、直感的な操作を行うことができます。これらはプレイヤーのよりアクティブなパフォーマンスを促し、ステージとオーディエンスとの強い一体感を生む原動力となります。

ヒクスガタ弾く姿 / Dual-View

航空機の主翼を思わせる伸びやかな両サイドへの広がりと曲線は、プレイヤーの躍動的な姿とシンクロする“エアロダイナミクス”な造形。ときには暴力的なまでの客席からの視線や熱気を軽やかに受け流し、そのパフォーマンスをより高度に引き上げます。


Kunihiro Takei
Kunihiro Takei
Designer
Yamaha Design Laboratory

奏者の正確な演奏を支えるコントロールパネルと、魅力的なパフォーマンスにシンクロするダイナミックなエクステリア。

Genosは欧米を中心に展開するデジタルワークステーションTyrosシリーズの後継機種で、ヤマハワークステーションの最高峰に位置づけられています。海外では、ライブ演奏からMCまですべてを1人でこなす“シングルエンターテイナー”と呼ばれるパフォーマーたちに愛用されています。
Genosの開発にあたって、まずは、ワークステーションがシングルエンターテイナー達にとってどういう存在なのかを再確認するため、そのメイン市場となるドイツまで取材に出かけました。そこで感じたのは、彼らはキーボーディストであると同時に、なによりもエンターテイナーであるということです。演奏も歌も踊りもお喋りも非常に高度にこなす彼ら。それに相応しいワークステーションとは、全身を使ったパフォーマンスにシンクロするダイナミックなデザインであるとの仮説を立てました。
オーディエンスの視線や熱気に晒され演奏する彼らの姿は、あたかも荒れ狂う気流の中で冷静に機体を操作するパイロットのようでもありました。そこから着想を得て、その勢いを受け流すような、航空機を思わせる滑らかな曲面形状と、コックピットのように正確な情報を発信し続ける端正なインターフェイスが生まれました。
また、上下ケースに大胆な色差を設け、これまで意識的なデザインが施されることのなかった背面や底面こそオーディエンスから見ると「顔」であるという解釈の元で、オフホワイトや湾曲した造形によって特徴を持たせました。雑多な印象を持つ端子部には、光を拾う段差を一段設けて表情を与え、相対的にケーブル類の存在感を抑えています。ロゴタイプも同様に、敢えて静謐なロゴを置くことでワークステーションの躍動感を際立たせています。
シングルエンターテイナーとオーディエンスの関係性から最適な造形を導き出した結果たどり着いた、パフォーマーとシンクロするダイナミックなエクステリアと、奏者の正確な演奏を支えるクールなコントロールパネルという相関性こそがGenosの魅力であると言えるでしょう。

  • 補足の画像1
  • 補足の画像2
  • 補足の画像3
  • 補足の画像4