Yamaha Design “Synapses” Relit LSX-700

2013 / DESKTOP AUDIO

Red Dot Award


ライティングオーディオシステム。

チョウワ調和 / Harmony

暮らしの中に、音楽が自然に流れている。そんなシーンを実現するため、周囲の環境にとけこむさりげない存在感を追求しました。一見スピーカーに見えない一本の柱から、美しい音と光が広がり、心地よい空間と時間を創りだします。

アタラシイ新しい / Revolutionary

夜、音楽をゆったりと心地よく楽しむために、音と光はどちらも等しく大切なもの。光源と音源の位置を揃えることで「光による音の可視化」という今までにない表現を可能にしました。

シアゲ仕上げ / Well-Made

正面から見えるのは、ボディの大部分をカバーする落ち着いたレザーの質感と、端々を引き締めて見せる硬質な金属の質感のみ。部品配置と素材感のコントロールによって、高品質でインテリアに調和する佇まいとしています。

カンケツ簡潔 / Minimal

音質に配慮しながら、可能な限り本体をスリムにしました。またスマートフォン向けの専用アプリから基本操作をも行えるようにすることで、スピーカーユニットと光源だけでなくスイッチ類まで背面配置を可能とし、最小限の要素で構成されたきわめてシンプルな外観を実現しました。


Masaharu Ono
Masaharu Ono
Designer
Yamaha Design Laboratory

光で音を可視化する。

Relitはスピーカーと照明が一体になった新しいオーディオシステムです。毎日の暮らしを、音と光が一体になって美しく彩ってくれる。そんな新しい楽しみ方を実現するために生まれました。
Relitのデザインは「毎日の暮らしに音楽が自然に流れている」ことをいかに実現するか?という問いから始まりました。音楽を聴くためだけに生活のスペースを犠牲にしたくない、そんな方にも無理なくお使い頂けるように、形状はスリムな一本の柱にまとめ、そしてそれを部屋のコーナーに置くというスタイルを導き出しました。シーンとしては、夜、リラックスしてゆったり音楽を楽しむ時間を想定しています。そのためRelitの音と光は、空間に柔らかく広がる間接音と間接光を採用しました。
そしてこの光の表現にRelitのデザインの最大の特徴があります。Relitでは音源であるスピーカーユニットと光源であるLEDを、背面の同じ位置に配置しています。音と光は同じように壁に向かって放たれ、壁に反射して柔らかく部屋全体に広がり、人を包み込みます。Relitの光は「まるで音が可視化されたかのような」という印象を生みだすことを意図してデザインされているのです。スピーカーユニットを保護する金属のグリルは、光に対しては表情のある影を生み出すシェードという役割も与えられています。
また、頭頂部の中音域を再生する小型のスピーカーに対しても、同じ位置にほのかな直接光を発する光源を配置しました。これはいわばろうそくや焚火の炎にあたるもので、ほの暗い環境でリラックスしたいとき、人は何か見つめる対象が必要ということに気づいて加えたものです。
「音を光で可視化する」というテーマを立て、「雰囲気として感じる空間を照らす光」に加えてこの「見つめるための光」を発見したとき、Relitのデザインは完成しました。

  • 補足の写真1
  • 補足の写真2

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