Yamaha Design “Synapses” POCKETRAK PR7

2013 / RECORDER


豊かな奥行きのステレオサウンドが録音できるオーディオレコーダー。

ショウジキ正直 / Honest

緻密な演奏を正確に録音するために新方式のステレオマイクを採用したり、楽器を抱えた手でも操作がしやすいよう全てのボタンを大きくするなど、必要とされる機能を満たしつつ、楽器メーカーならではのレコーダーに仕上げました。

タノモシイ頼もしい / Professional

奥行感のある高品位な録音を実現したステレオマイクは、艶消しシルバー仕上げで精悍なイメージに。マイクの音孔はスリット型ではなく古いマイクのような円形のホールにすることで存在感を強調。製品を象徴するアイデンティティとなっています。

テザワリ手触り / Tactile

本体を持った時に自然に指がくる位置に「録音」「停止」そして音楽を録音する上で重要な「オーバーダビング(重ね録り)」の3つのボタンを配置し、スピン状の表面加工で触感と質感を高めました。ピアノを思わせる黒艶塗装の仕上げは、質感だけでなく手に持って録音する際に擦れて生じるタッチノイズを防ぐ効果も併せ持ちます。

スグツカエルすぐ使える / Instantly-usable

上広がりで握りやすい形、一目でわかる大型ボタン、どちらの手でも操作しやすいシンメトリーなレイアウト。演奏中に浮かんだメロディやインスピレーションを逃すことなくすぐに録音できるように、プレイヤーが自然な流れで録音できるような操作感覚を目指しました。


Jens Rosberg
Jens Rosberg
Designer
Yamaha Design Laboratory

楽器を演奏するように扱えるレコーダーを目指して。

Pocketrak PR7はメトロノームやチューナー機能、オーバーダビング機能を内蔵した、楽器演奏を楽しんでいる方に最適なデジタルオーディオレコーダーです。
Pocketrakシリーズの第3世代となるPR7は、自然な奥行き感のあるステレオサウンドが録音できる新開発のクロス型XYステレオマイクが特徴で、デザインも存在感あるものに仕上げました。
一方、デザインのプロセスで最も時間をかけたのは操作系でした。POCKETRAKのメインユーザーは楽器演奏者なので、録音操作が煩雑で音楽のインスピレーションを逃したり、演奏の妨げになってはいけません。私が最初にイメージしたのは、ギタリストが演奏しながら足元でエフェクターを踏んでいるシーンです。ほとんど演奏に近い、演奏の一部のような直感的でシンプルな操作性。それを実現するために、操作ボタンは可能な限り大型にしました。さらに本体を手にした瞬間に、迷うことなく録音ボタンが押せるように、握ったときに自然に指がいく位置に録音ボタンを配置しました。手で握りやすいように角には面を取り、裏面には持った時に指の収まりがいいようにフィンガーレストの役割をする凹みをつけるなど、ホールド性にも細かく配慮しました。
これからはSNSなどネット上で音楽をシェアすることで、オーディエンスとのミュージシャンがつながっていく時代です。おそらく次の世代のスターは、SNSで音楽をシェアするところから生まれてくるでしょう。手軽に高音質なデジタル録音ができるPOCKETRAKは、これからのミュージシャンとオーディエンスをつなぐ「架け橋」となるのではないかと思っています。

  • 補足の写真1
  • 補足の写真2
  • 補足の写真3
  • 補足の写真4

同じデザインキーワードの製品を見る