Yamaha Design “Synapses” VSP-1

2011 / SPEECH PRIVACY SYSTEM

GOOD DESIGN AWARD


会話のプライバシーを守る「情報マスキング」

ショウジキ正直 / Honest

話者の話す方向と同じ向きに設置することで最大の効果を発揮するVSP-1。パーティションに囲まれたスペースにぴったり寄り添うための四角柱がデザインの基本構造です。

カンケツ簡潔 / Minimal

一番アクセスしやすい上面に全ての操作子が整然とレイアウトされ、一目で動作状況と操作方法がわかります。スピーカー面のシンボリックな格子模様は「人の声を細分化した音でマスキングする技術」を視覚化すると同時に、足元という設置環境で、スピーカー面を保護する役目もあります。

チョウワ調和 / Harmony

情報マスキング音で、会話のプライバシーを守るVSP-1は病院や薬局などで待ち望まれていたソリューション。自らの存在を主張しすぎない穏やかな佇まいは、自然に周囲と調和し、複数台設置しても威圧感のない風景を創り出します。


Satoshi Yoshiizumi
Satoshi Yoshiizumi
Designer
Yamaha Design Laboratory

新たなテクノロジーの恩恵をさりげない存在感で。

VSP-1はヤマハ独自の技術により会話の秘匿性を守るスピーチプライバシーシステムです。人の話し声を素材に合成した「情報マスキング音」が会話を包み隠し、会話の中の情報が第三者に聞こえることを防ぎます。
「プライバシーが守られた安心で快適な空間」を作り出す機器のデザインとして、自らの強い主張よりも、環境に近い存在である事が望ましいと考えました。一方で、新たなテクノロジーを世の中に届ける製品ですから、そういった主張も表現したい。この矛盾を伴った要件を、プロダクトとしてどう表現していくか。それがデザインのポイントでした。
この矛盾が折り合う点として、スピーカー面に格子状のパターンを採用しました。これは、「人の声を細分化した音で会話を包み隠す」というヤマハのマスキング技術を視覚化したもので、テクノロジーの存在を主張します。一方で、パターンが持つ「繰り返し」という特徴が、複数台置いても、一つのまとまり、環境として感じさせてくれます。つまり、自らを主張しながらも、全体としては周囲へ調和し、威圧感のない風景を創り出します。また、病院や薬局にとって、VSP-1ははじめての製品ですので、設置・操作上のストレスを極力なくしたいと考えました。
筐体の四角柱が、病院や薬局のパーティションに囲まれたカウンタースペースで、適正な設置方向をそっと教えてくれます。全ての操作子は、最もアクセスしやすい上面に整然とレイアウトされ、一目で動作状況と操作方法がわかります。
新しい価値を届ける製品として、これらのデザインが機能し、少しでもスムースに世の中に浸透していく事を願っています。

  • 補足の画像1
  • 補足の画像2
  • 補足の画像3
  • 補足の画像4

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