Yamaha Design “Synapses” CFX

2010 / PREMIUM PIANO


伝統と革新、頂点であり原点。

ヒクスガタ弾く姿 / Dual-View

「研ぎ澄まされた音」を体現するために不必要な造形を省き、各部のつながりやバランスを洗練された形で再構成。フルコンサートグランドピアノにふさわしい威厳と華やかさを兼ね備え、コンサートホールの隅々にまでCFXらしさが伝わる独創的なシルエットを実現しています。

ヒキゴコチ弾き心地 / Inspiring

思いのままに音楽表現が行えるよう徹底的に磨き上げられた演奏性。造形要素を減らすことで広がりを感じさせる鍵盤まわり、落ち着いた内化粧の仕上げ、激しい演奏表現に応える新規構造のペダルボックスなど。そのすべてがプレーヤーの感性を高揚させます。

カンケツ簡潔 / Minimal

グランドピアノの伝統的な造形とCFXならではの革新性の融合を目指し、新たなピアノの原型を追求。ピアノ全体を大きな弧と直線で構成する現代的な形状を構築しました。特徴的な腕木の形状はCFXの斬新さを象徴すると同時に、ピアニストの姿と指先を美しく際立たせます。

ミナオス見直す / Reconstruction

CFXならではの美しく力強い音色を実現するフレームを目指し、音響面だけでなく造形面からも再構築。設計、職人、デザイナーが現場で意見を交わしながら、力強い響きとクリアな音色、そしてフレームにかかる力や音の流れを意識した造形を実現したフレームが生まれました。

ジョウヒン上品 / Elegance

熟練した職人の手によって丹念に仕上げられた漆黒の筐体。精度の高い塗装による深みを極めた黒鏡面が、伸びやかで力強いシルエットを際立たせます。大屋根上面はオーケストラを背後に率いた場合を考慮して半艶消し仕上げに。本体鏡面との美しい対比を見せます。


Toshihide Suzuki
Toshihide Suzuki
Designer
Yamaha Design Laboratory

「美が響く力」をデザインで体現する。

ピアニストにとって、コンサートグランドピアノは想い描いた音を表現するための最高の楽器です。また観客にとっても、威厳と華やかさを兼ね備えた特別な楽器であり、ステージで演奏を待つピアノ、ピアニストと一体となった姿、そしてオーケストラを率いた時の佇まいなど、グランドピアノならではの視覚的な印象も、コンサートでのひとつの音楽体験といえるでしょう。
ヤマハの新たなコンサートグランドピアノ「CFX」をデザインするにあたって目指したのは、機能を研ぎ澄ませることでグランドピアノ本来が持つ魅力を際立たせること。そして現代のピアノらしい革新性を示すこと。この2点を両立させたアイデンティティを確立することでした。
従来、ピアノはすべての構成要素が直接「音」に影響するため、基本的な構造や形状は大きな変化を経ることなく継承されてきました。しかしこのCFXでは、ピアノの長い歴史を尊重しながらも、同時に究極的な性能を実現するために伝統的な「グランドピアノデザイン」の固定観念や様式を打ち破りたいと考え、設計、職人、デザイナーが一体となって、長年培ってきた技術とノウハウを惜しみなく投入し開発を行いました。たとえば美しい音をコンサートホールの隅々まで響かせる「音の遠達性」は「デザインの遠達性」と一体であると考え、力強く明快な側板形状を作り上げました。同時に本体を構成する側板、棚板、脚柱の造形上の一体感も高めることで、従来のコンサートグランドピアノの様式の枠を超えた独創的で印象的なシルエットを生み出しています。またピアニストの音楽表現にとって重要なペダルボックスには、2本の脚でボックスを挟み込む新規構造を提案。プレーヤーが全力で踏み込んでも揺るがない高い剛性を与えるとともに、今までにない造形も実現しCFXの斬新さを強調しました。また音の心臓部であるフレームにも大幅な改良を加えています。音色を最優先しつつ音や力の流れを意識しリブや音孔の形状、各要素のつながりを細部にわたり検証。あたかもCFXのコンセプトである「美が響く音」を視覚化したような、力強く美しいフレームとなっています。
最高の音楽表現を可能にするコンサートグランドピアノ。その新たなフラッグシップにふさわしい新世代の造形が、CFXのデザインです。

  • 補足の画像1
  • 補足の画像2
  • 補足の画像3
  • 補足の画像4