Yamaha Design “Synapses” piaggero NP-V80

2010 / DIGITAL PIANO


カンタンに持ち運べる軽量&スリムな電子ピアノ。

モツヨロコビ持つ喜び / Pride

滑らかな黒い塗装色の質感、たっぷりとした腕木、さらに印刷色からロゴの位置、ネジに至るディティールまで、ピアノらしい豊かさと情感を凝縮しています。

ミナオス見直す / Reconstruction

ピアノの魅力を多くの方に伝えるために。上下ケースの合わせ方など精度の高いシンプルな形状と、サイドのリアルウッドの質感が端正な佇まいをみせます。

ヒキゴコチ弾き心地 / Inspiring

鍵盤のタッチ、プレイヤーの気持ちに作用する鍵盤奥の静謐な間(ま)、中央に置かれた象徴的なロゴなど、ピアノに通じる演出が「ピアノを楽しむ」感覚を呼び起こします。

スグツカエルすぐ使える / Instantly-usable

気軽にどこでもピアノを弾く愉しみが味わえるように、ピアノの雰囲気を保ちながらスリムで軽量なフォルムを実現。


Sunao Okamura
Sunao Okamura
Designer
Yamaha Design Laboratory

スリムな筐体にピアノらしさを凝縮する。

「piaggero」は、電子ピアノの新しいブランドです。ピアノに「軽い」という意味のイタリア語のレジェーロを組み合わせた「piaggero」には、スリムで軽量なピアノという意味が込められました。「どなたにでも気軽に持ち運べ、自由に演奏が楽しめるピアノ」を目指したモデルです。デザイン面では、スリムな筐体の中に「ピアノらしさ」と「確かな質感」を実現する、ということがテーマでした。そのために重要だったのは「ピアノらしさを凝縮する」というプロセスです。何かを削ぎ落とすのではなく、ピアノのイメージや価値を保ったまま、いかにコンパクトまとめるか。高級小型カメラやオーディオなど凝縮感や本物感を感じさせるプロダクツを参考にしながら「凝縮」の表現を追求しました。同時に「ピアノらしさとは?」という、いわゆるピアノの本質を考察するためのディスカッションを繰り返し行い、深く掘り下げながら整理していきました。ピアノらしさを感じる部分は人によって違います。たとえばピアノらしい外装の黒鏡面の質感を連想する人もいれば、水平方法に広がる端正さにあるという構成的な視点からの考え方もあります。鍵盤周りのゆったりとした空間やロゴの表現など、さまざまなディティールにもピアノらしさが宿っているのではないか論議を重ねました。これらのディスカッションの中からpiaggeroとして実現すべき表現を吟味し、実際に何度も緻密なモックアップを作ったうえで見つけたのがこのデザインです。この構成を実現する過程では、よりシンプルに見せるために、敢えて難しい作り方にもチャレンジしています。
ピアノらしさ。それはピアノ作りにかかわる私たちにとって「永遠のテーマ」と言えるものです。その答えは人によって違うし、時代によって常に変わっていくものなのかもしれません。これからもピアノ作りを通じてずっと追求していきたいと思っています。

  • 補足の画像1
  • 補足の画像2