出展作品のご紹介
ヤマハデザイン展
Please Please Me
Concept
普段は楽器やオーディオ機器など、趣味性の高い特別な道具の開発に携わっているヤマハ(株)デザイン研究所は、これまでにも、生活を自分なりに楽しむ視点や、人と道具の多様な関係性を深く考察する為、ヤマハ製品以外のプロダクトカテゴリーにも独自の提案活動を行い、ミラノ・サローネ当で発表してきました。
今回は、ギターのような『持ち運ばれる楽器』特有の振る舞い、そのストーリー性に着目し、楽器と家具との中間領域ともいえる新しいジャンルのデザインに挑戦しています。「いかにデザインするか?」以上に、「何をデザインすべきか?」にフォーカスして。
song for me
ボクはいつもギターと一緒にうたってる。
いつもココでいろんなうたを。
だからボクのうたを一番知っているのは
キミかもしれない。
show me!
ギターはフィーリングと
ビジュアルで選ぶべし。
カッコイイギターを選ぶのではなく
自分がカッコよく見えるギターを選ぶべし。
ギターを手に入れたら、
小一時間、鏡の前で最高の
ライブ風景を妄想すべし。
I'm only me
ここでは誰もが自分だけの
スポットライトを浴びている、
ここでは誰もが自分を自由に表現する。
ここはステージ。主役はあなた。
少しの緊張感とともに、
ここであなたはあなたになる。
stay with me
来週のライブの衣装はこれでどうかな?
そう、あなたが語りかける時
私はあなたの分身で、そして友人。
そうやって今までたくさんの
真剣なあなたの顔を見てきた。
そしてきっと、これからもずっと。
stand by me
好きな楽譜をたくさん並べて、
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。
曲と曲の間を漂うように、
一曲を駆け抜けるように。
少し長めの譜面板は、
いつでもあなたの好きな曲と一緒に、
あなたのそばにいます。
undress me now
私はすぐに脱がされる。
早く奏でてほしいから。
あなたの閃きを大事にしたいから。
一緒に音楽をあそびましょう。
take on me
足を掛けて、楽器を持って。
思いっきり鳴らして、目をつぶる。
まぶたの裏にはたくさんのオーディエンス。
その瞬間、あなたはロックスターになる。
believe in me
人前で演奏するとき、あなたの支えは何ですか。
使い続けてきた楽器であったり、地道な練習であったり、
そしてあなたを支えてくれた家族かもしれません。
そんなお守りを内に秘めて運びます。
hold on me
弾いてほしいと誘われている気がする。
なんだか手に取りたくなる。
そのまま、見晴らしのいいその上で
爪弾いてみたくなる。
let me be there
ケースに座って、ギターを弾いた。
旅の思い出が浮かぶこのイスが、
家の中でもお気に入りの場所。