デザイン・スタジオ・
ロンドン
竹井 邦浩
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ドライブと、模型と、音楽と

オフタイムは特にデザインはしていませんが、絵は好きなので、スケッチブックに娘の絵を描いたりしています。あとはドライブ。クルマでイギリス中を回っています。夏はスコットランドのネス湖まで行きました。ウェールズにも、南端のコンウォールにも行ってます。だいたい休日は100〜200マイルぐらい走ってますね。イギリスの風景は本当に美しい! バイクを持ってこなかったことを後悔しています。
それから模型集めも趣味で、鉄道や飛行機を集めているのですが、イギリスは入手しやすく価格も安いので週末は模型屋にいることも多いです。今凝っているのがダイキャストの旅客機模型。タンポ印刷という手法で印刷されていて、とてもきれいな印刷が楽しめます。あと、これは仕事でもありますが、ロンドンのミュージシャンのライブにも出かけます。最近仲良くなったのはThe Go! Team。というバンドのメンバー。ロンドンでは新聞や雑誌にも載るようなバンドですが、最近日本でも人気が出てきているようで、フジロック・フェスティバルにもここ数回参加しています。

いつも「シンクロナイゼーション」を考えている

一見バラバラに見える要素が、最もトルクが得られるポイントに惑星直列のように並ぶ瞬間。ヌンチャクでいえば、1本の棒になって伸びきった瞬間、それを僕は「シンクロナイゼーション」と呼んでいるんです。人と人との関係でも、モノに対しても、僕はいつもシンクロのことを考えています。「今、この人とシンクロしている」とか、「今、僕とこの斜面はシンクロしたな」とか。僕にとってデザインもシンクロさせることであって、「人の中心とモノの中心をいちばん適した状態でつないであげること」じゃないかな、と考えています。先ほどの「孫悟空と觔斗雲」ですね。
それからもう一つ、YMOと出会った時から持っている「カッコいいシンセサイザーを作りたい」という想いも、まだ自分の中にあります。いつか最高にカッコいいシンセを作りたい、歴史的名器といわれるシンセの横に置いても負けないようなモノを作りたい。それをやるまでは死ねない、というのがあって(笑)。ロンドンで多くのミュージシャンと会話しながら、新しいシンセサイザーのデザインの可能性を探している部分もあるんですよ。