外部メモリの利用

概要

ルーターに外部メモリ(microSDメモリカード、USBメモリ)を接続して利用する機能には、以下の機能があります。

ファイルコピー機能

ルーター内部の設定内容やsyslogを外部メモリにファイルとして出力したり、外部メモリにある情報をルーター内部にコピーします。外部メモリからのコピーはボタン操作で行えますので、機器設置導入の作業を簡素化できます。

起動機能

設定内容ファイルやファームウェアファイルを入れた外部メモリをルーターに接続して電源を入れるだけで、それらの設定内容やファームウェアでルーターを動作させることができます。機器設置導入や障害時の復旧作業を大幅に簡素化できます。

バッチファイル実行機能

コマンドが記述されたバッチファイルで、ボタン操作などによりルーターに任意のタイミングでコマンドを実行することができます。
コマンド実行の結果も外部メモリに出力されます。
動作検証の作業を簡単に行うことができます。

リダイレクト機能

内部情報を出力させるコマンドを実行する際に、出力先をコンソール画面でなく外部メモリを指定することができます。
メンテナンス時などに内部情報を簡単に保存できます。

機能の詳細については各機能の説明資料をご参照ください。
外部メモリの基本的な取り扱いとLEDやブザーの仕様、SYSLOGメッセージなどについて本文書で説明します。

対応機種と利用できる外部メモリ

利用できる外部メモリは機種によって異なります。

機種 利用できる外部メモリ ファームウェア
RTX5000 microSD/SDHCメモリカード Rev.14.00系
RTX820 microSD/SDHCメモリカード、USBメモリ Rev.11.03系
RTX1200 microSD/SDHCメモリカード、USBメモリ Rev.10.01系
RTX800 USBメモリ Rev.10.01系

注意事項

  • 対応しているファイルフォーマットは以下の通りです。
    • FAT
    • FAT32
  • 全ての外部メモリの動作を保証するものではありません(動作確認済みUSBメモリ情報)。
  • HUB接続等により複数の外部メモリを同時に使用することはできません。
  • 外部メモリポート付近にある外部メモリボタンが操作できない形状の外部メモリについては動作保証外です。このような場合、別途延長ケーブル、アダプタ等を使用してください。
  • 外部メモリの抜き差しは、必ず基本操作で説明する手順に従ってください。外部メモリ内部のデータが破壊される恐れがあります。
  • 本機能関連コマンドで外部メモリ内のファイルを指定する際は、ファイル名として以下の半角文字を使用することができます。
    • 英数字
    • アンダーバー '_'
    • ピリオド '.'
      ただし、大文字/小文字は区別しません。また、ピリオドで終了する名前は指定できません。

また特に、USBメモリに関しては以下の注意点があります。

  • 本機能はUSB1.1/2.0に対応しています。ただし、以下の仕様を満たしている必要があります。
    • USBホストコントローラとしてOHCI(USB1.1)、またはEHCI(USB2.0)に対応していること
    • USB Mass Storage Classドライバに対応していること
    • 消費電流が250mA以下のバスパワー供給のみで動作するフラッシュメモリであること
  • ルーターに接続したUSBメモリが許容範囲外の電流を消費すると、アラームが4回鳴り、同時にUSB LEDが点滅し続ける状態(USBデバイスエラー状態)となります。このエラー状態のままでは、ルーターに他のUSBメモリを接続し直しても認識はされません。このような状態から本機能を復旧させるには以下の手順を実行します。
    1. ルーターにUSBメモリが接続されている状態ならば、USBメモリを抜く。
    2. 以下のいずれかを行う。
      ■USBボタンを押す。
      ■usbhost useコマンドをonに再設定する。
        ※offに設定してもエラー状態からの復旧はできます

基本操作

外部メモリを接続する

ルーター側でusbhost useコマンド(USBメモリを使う場合)あるいはsd useコマンド(microSDメモリカードを使う場合)がonになっていることを確認してください(工場出荷状態ではon)。offの場合、外部メモリを接続してもルーター側で認識されません。

例:USBメモリを使用するために機能を有効にする

# usbhost use on

外部メモリをルーターに接続します。
アラームが鳴ると同時に外部メモリLEDが点灯して、ルーターで外部メモリが認識できたことを示します。この状態で、各種外部メモリを使う機能を利用することができます。

外部メモリが壊れていて正常に認識できない場合は、アラームは鳴らず、また外部メモリLEDも点灯しません。そのときは外部メモリを抜き、他の正常な外部メモリを使用してください。

アラームが4回鳴りLEDが点滅する場合は、許容範囲外の電流を消費するなどのエラーを検出したことを示します。この場合の復旧手順は注意事項をご参照ください。

外部メモリを抜く

ルーターから外部メモリを抜く前に、外部メモリボタンを2秒間押し続けてください。
外部メモリを安全に抜くための処理がルーター側で行われます。アラームが鳴り、外部メモリLEDが消灯した事を確認したら外部メモリを静かに抜いてください。

外部メモリLEDが点灯している間は決して外部メモリを抜かないでください。

外部メモリのディレクトリ下にあるファイルを自動検索することができます。

自動検索の設定

自動検索機能は以下の場合に機能します。

  • 外部メモリを接続した状態で起動した時の起動ファイル検索
  • 外部メモリボタンとDOWNLOADボタンを同時に3秒以上押してコピーする時のコピー元ファイル検索
  • copy execコマンド、copy configコマンドのコピー元ファイル検索
  • execute batchコマンド実行時のバッチファイル検索
  • DOWNLOADボタンによるバッチファイル実行機能時のバッチファイル検索

ファイルコピー機能や起動機能で利用する場合は、external-memory exec filenameコマンドやexternal-memory config filenameコマンドでファイル名のみを指定します。
バッチファイル実行機能で利用する場合は、external-memory batch filenameコマンドのファイル名設定でファイル名のみを指定します。
これらのコマンドはいずれもデフォルトでファイル名のみが指定されており、自動検索を行うことになります。

copyコマンド実行時には、コピー元ファイル名として外部メモリのファイル名のみを指定した場合に、外部メモリ内にあるファイルを自動検索します。

ファイルを絶対パス('/'で始まる指定)で直接指定すると、自動検索は行われず、指定した位置にあるファイルのみを対象とします。

以下に、external-memory exec filenameコマンドを例にして、指定方法による動作の違いを示します。

例1:ファイル名のみを指定する場合

# external-memory exec filename sd1:rtx1200.bin

microSDメモリカード内を検索して"rtx1200.bin"を探します

例2:絶対パスを使ってファイルを指定する場合

# external-memory exec filename sd1:/rtx1200.bin

microSDメモリカード内のルートディレクトリから"rtx1200.bin"を探します

# external-memory exec filename sd1:/dir1/rtx1200.bin

microSDメモリカード内の"dir1"というディレクトリから"rtx1200.bin"を探します

例3:不要なファイルを検索しない場合

# external-memory exec filename off

ファームウェアファイルを検索しません

例4:エラーとなる設定

# external-memory exec filename sd1:dir1/rtx1200.bin

パス指定する場合は絶対パスとなるので先頭にルートディレクトリを示す(/)が必要です。
この設定の場合、"dir1/rtx1200.bin"がファイル名とみなされ、ファイル名に使用できない文字(/)があると判断しエラーとなります。

外部メモリに格納されているファイルやディレクトリの数、構成によっては、ファイルの自動検索に長い時間を要する場合があります。
検索時間を短くするためには、階層の深いディレクトリの作成は避けてルートに近い位置にファイルを格納したり、ファイルを絶対パス('/'で始まる指定)で直接指定してください。
検索対象ファイルが存在しない場合にも全ディレクトリを検索して時間がかかることになりますので、検索の不要なファイルはファイル名を指定する上記コマンドでoffを設定しておくとよいでしょう。

自動検索のルール

検索は以下のルールに従って行います。

  • 外部メモリに"*:"を指定している時は、最初にmicroSDメモリカード、次にUSBメモリの順で検索します。
    その場合、microSDメモリカードに対象ファイルが見つかるとUSBメモリの検索はしません。
  • ルートディレクトリに対象ファイルが存在する場合には、そのファイルを選択します。
  • ルートディレクトリより下層のディレクトリを検索します。
    最大16階層下のディレクトリまでが検索対象になります。
  • ルートディレクトリに最も近いディレクトリ階層にある対象ファイルを選択します。
  • 階層数が同一のディレクトリにあるファイルは、文字コードの小さいディレクトリ階層にある対象ファイルを選択します。
    ディレクトリの検索順は、GUI画面で表示されるファイルの一覧表示(「保守」の「設定ファイルのコピー」の設定画面の「参照」など)の順に従います。
  • 自動検索が制限時間に達すると自動検索を終了し、それまでのファイルは見つからなかったものとして扱います。
  • 指定したファイルが片方しか存在しない場合は、存在するファイルのみを対象とします。
  • オペレーティングシステム管理用ディレクトリ (Recycled, System Volume Information など) は検索対象外になります。

自動検索のキャンセル

検索に時間がかかる場合は、以下の設定、操作により検索を中止させることができます。

  • 検索開始からexternal-memory auto-search timeコマンドで設定された時間(初期値は300秒)が経過すると、タイムアウトとして検索を終了します
  • copy execコマンド、copy configコマンド、execute batchコマンド実行時は、ファイル検索中に Ctrl+C を押すことで、検索を中止させることができます
  • 外部メモリボタン+DOWNLOADボタンを押してファイルコピーをする場合、ファイル検索中にDOWNLOADボタンを1秒間押すことで、検索を中止させることができます
  • DOWNLOADボタンを押してバッチファイルを実行する場合、ファイル検索中にDOWNLOADボタンを1秒間押すことで、検索を中止させることができます
  • DOWNLOADボタンを1秒押して検索を中止した場合は、検索中止を知らせるブザーがなったらボタンを離して下さい。DOWNLOADボタンを3秒間以上押すとダウンロードボタン機能が実行されます。外部メモリボタンおよびダウンロードボタンの動作もあわせて参照して下さい。
  • 検索を中止する方法と、中止したときの動作は以下になります。
    なお、ファイル検索中に外部メモリボタンを2秒間押すことで、ボタンを押した外部メモリは未接続状態(DETACH)状態となります。
操作 タイムアウト DOWNLOADボタン1秒押し Ctrl+C
外部メモリから起動 全ての外部メモリは
DETACH
copy execコマンド
copy configコマンド
検索中止 検索中止
外部メモリボタン

DOWNLOADボタン
(ファイルコピー)
検索中止
"ププププ"とブザーが鳴る
検索中止
"ププププ"とブザーが鳴る
execute batchコマンド 検索中止 検索中止
DOWNLOADボタン
(バッチファイルの実行)
検索中止
"ププププ"とブザーが鳴る
検索中止
"ププププ"とブザーが鳴る

ファイルアクセスの高速化

Rev.11.03 系以降のファームウェアでは、外部メモリの単一ディレクトリに格納されるファイルやディレクトリの数が多いディレクトリを対象に、当該ディレクトリのファイルやディレクトリへのアクセス性能を改善しています。
以下に本機能に関する説明をします。

まず、本機能を使用するには、external-memory accelerator cache size コマンドで、ファイルアクセス高速化機構を有効にしてください(初期値は有効)。off 以外の設定で、ファイルアクセス高速化機構が有効になります。

例)usb1 インタフェースに接続される外部メモリへのファイルアクセスに使用するキャッシュメモリのサイズを "1" に設定する。

# external-memory accelerator cache size usb1 1

次に高速アクセスが適用される条件を以下に説明します。

  • 高速化機構が有効の設定になっていること(初期値は有効)
  • 対象となるファイルまたはディレクトリが格納される当該ディレクトリ内のファイルおよびディレクトリの総数が100個以上であること
  • 対象となるファイルまたはディレクトリの管理情報がキャッシュされていること

これらの条件をすべて満たしたとき、高速アクセスが適用されます。それ以外では、高速アクセスは適用されず、すべて通常アクセス(従来と同じ動作)となります。

上記で説明した通り、高速アクセスが適用されるためには、対象となるファイルまたはディレクトリの管理情報がキャッシュされている必要があります。これらは通常、外部メモリが接続されたときにキャッシュされます。また、ファイルやディレクトリを作成したときにディレクトリ内の総数が 100個以上になったときにもキャッシュされます。逆にファイルやディレクトリを削除したときに総数が 100個未満になったときにはキャッシュがクリアされます。アクセス性能が向上しない場合は、キャッシュメモリが不足し、対象となるファイルまたはディレクトリの管理情報がキャッシュされていない可能性がありますので、external-memory accelerator cache size コマンドで使用するキャッシュメモリのサイズを大きくしてください。ただし、サイズを大きくすると、外部メモリ内のディレクトリ・ファイル構成によっては、外部メモリを接続してから使用可能になるまでの時間が長くなることがあります。
詳しくは、external-memory accelerator cache size コマンド の説明をご参照ください。

※注意事項

  • 本機能は、外部メモリ内のすべてのファイルやディレクトリに対するアクセス性能を改善するものではありません。
  • 外部メモリ内に適用条件に記述されるディレクトリが全く存在しない場合には、従来と同じ動作(高速化機構無効)となります。
  • 外部メモリ内に適用条件に記述されるディレクトリが多数存在する場合には、管理情報のキャッシュ生成に時間がかかる場合があります。
  • 外部メモリ内のディレクトリ・ファイル構成によっては、キャッシュメモリのサイズを最大値に設定してもキャッシュメモリの不足により、通常アクセス(従来と同じ動作)となることがあります。このような場合には、外部メモリ内のファイルやディレクトリ数を削除して調整する必要があります。
  • 外部メモリの用途として設定ファイルのコピーやログの保存などを行う場合、使用する外部メモリ内に大量のディレクトリやファイルが存在しても、操作の対象となるディレクトリ内のファイル数を少なくしておくことで、高速化機構を無効(off) にした状態でも使用することができます。

コマンド仕様

USB ホスト機能を使うか否かの設定

[書式]

usbhost use [PORT] SWITCH
no usbhost use [PORT [SWITCH]]

[設定値]

  • PORT ... USB ポート番号
    • 1 ... USBポート1
    • 2 ... USBポート2
    • 省略 ... 省略時は全てのポート番号
  • SWITCH
    • on ... USBポートを使用する
    • off ... USBポートを使用しない

[説明]

USBホスト機能を使用するか否かを設定する。このコマンドがoffに設定されているときはUSBメモリをルーターに接続しても認識されない。
また、過電流によりUSBホスト機能に障害が発生した場合、USBメモリが接続されていない状態で本コマンドを再設定すると復旧させることができる。

[初期値]

on

[適用モデル]

RTX1200 RTX820 RTX800

microSDカードスロットを使うか否かの設定

[書式]

sd use SWITCH
no sd use [SWITCH]

[設定値]

  • SWITCH
    • on ... microSDカードスロットを使用する
    • off ... microSDカードスロットを使用しない

[説明]

microSDカードスロットを使用するか否かを設定する。このコマンドがoffに設定されているときはmicroSDメモリカードをルーターに接続しても認識されない。

[初期値]

on

[適用モデル]

RTX5000 RTX1200 RTX820

USBバスで過電流保護機能が働くまでの時間の設定

[書式]

usbhost overcurrent duration [PORT] DURATION
no usbhost overcurrent duration [PORT]

[設定値]

  • PORT ... USB ポート番号
    • 1 ... USBポート1
    • 2 ... USBポート2
    • 省略 ... 省略時は全てのポート番号
  • DURATION ... 時間(5..100、1単位が10ミリ秒)

[説明]

過電流保護機能が働くまでの時間を設定する。ここで設定した時間、連続して過電流が検出されたら、過電流保護機能が働く。

[初期値]

5(50 ミリ秒)

[適用モデル]

RTX1200 RTX820 RTX800

ファイル検索時のタイムアウトを設定する

[書式]

external-memory auto-search time TIME
no external-memory auto-search time [TIME]

[設定値]

  • TIME ... 秒数(1..600)

[説明]

ファイル検索時のタイムアウト時間を設定する。

[初期値]

300

[適用モデル]

RTX5000 RTX1200 RTX820 RTX800

外部メモリ性能測定コマンド

[書式]

external-memory performance-test go [INTERFACE]

[設定値]

  • INTERFACE
    • usb1 ... USB ポート 1 に接続された USB メモリの性能測定をする
    • usb2 ... USB ポート 2 に接続された USB メモリの性能測定をする
    • sd1 ... microSD カードの性能測定をする

[説明]

外部メモリ機能の仕様に耐えうる性能を持つメモリであるが否かを確認する。
外部メモリの認識に要する時間やデータの読み書き速度を確認し、一連のテスト終了後、仕様に耐えうる性能を持つと判断されれば、
  ・OK:succeeded
そうでないものは
  ・NG:failed
と表示する。

[ノート]

本機能は他の機能を使用していない状態で実行する必要がある。

本コマンド実行中は syslog debug on、no syslog host が設定される。そのため、syslog debug offにしていてもDEBUGタイプのSYSLOGが出力されることがある。また、syslog host コマンドを設定していてもSYSLOGサーバーにログが転送されない。

device attach テストで、NG 判定と表示された場合は、USB ボタンを押下して、一旦デバイスを取り外して接続し直してから再度テストを実行することで、OK 判定になることがある。

ヤマハルーターの外部メモリ機能を利用する際に外部メモリに求められる最低限の性能を確認するものであり、本機能の結果はその外部メモリの全ての動作を保証するものではない。
外部メモリ機能を使用する際は、show status external-memory コマンドで外部メモリへの書き込みエラーなどが発生していないことを定期的に確認することを推奨する。

[適用モデル]

RTX5000 RTX1200 RTX820 RTX800

USBホスト機能に関連するアラーム音を鳴らすか否かの設定

[書式]

alarm usbhost SWITCH
no alarm usbhost [SWITCH]

[設定値]

  • SWITCH
    • on ... 鳴らす
    • off ... 鳴らさない

[説明]

USBホスト機能に関連するアラーム音を鳴らすか否かを選択する

[初期値]

on

[適用モデル]

RTX1200 RTX820 RTX800

microSD機能に関連するアラーム音を鳴らすか否かの設定

[書式]

alarm sd SWITCH
no alarm sd [SWITCH]

[設定値]

  • SWITCH
    • on ... 鳴らす
    • off ... 鳴らさない

[説明]

microSD機能に関連するアラーム音を鳴らすか否かを選択する

[初期値]

on

[適用モデル]

RTX5000 RTX1200 RTX820

USBホスト機能の動作状態を表示

[書式]

show status usbhost [PORT]

[設定値]

  • PORT ... USB ポート番号
    • 1 ... USBポート1
    • 2 ... USBポート2
    • 省略 ... 省略時は全てのポート番号

[説明]

USBホスト機能の動作状態を表示する。

[適用モデル]

RTX1200 RTX820 RTX800

microSDスロットの動作状態を表示

[書式]

show status sd

[設定値]

なし

[説明]

microSDスロットの動作状態を表示する。

[適用モデル]

RTX5000 RTX1200 RTX820

外部メモリの動作状態を表示

[書式]

show status external-memory

[設定値]

なし

[説明]

外部メモリの動作状態を表示する。

[適用モデル]

RTX5000 RTX1200 RTX820 RTX800

外部メモリ用キャッシュメモリの動作モードの設定

[書式]

external-memory cache mode MODE
no external-memory cache mode [MODE]

[設定値]

  • MODE ... モード
    • write-through ... ライトスルーモード
    • copy-back1 ... コピーバックモード1
    • copy-back2 ... コピーバックモード2

[説明]

外部メモリ用キャッシュメモリの動作モードを設定する。
ライトスルーモード、コピーバックモード1、及びコピーバックモード2の3種類の動作モードをサポートしており、各モードによって FAT、DIR、FILE の各キャッシュ上のデータを外部メモリへ書き出すタイミングが異なる。

各動作モードについて、以下に説明する。

  • write-through を指定した場合、FAT、DIR、FILE に割り当てられていたキャッシュは、ライトスルーモードで動作し、常に外部メモリへ書き出される。最も安全性が高い。
  • copy-back1 を指定した場合、FAT と DIRキャッシュはコピーバックモードで動作し、FILE キャッシュは、ライトスルーモードで動作する。ライトスルーモードより高速に動作させることができる。
  • copy-back2 を指定した場合、FAT、DIR、FILE キャッシュがコピーバックモードで動作する。この設定では、外部メモリへの書き出しが抑制されるので、最も高速に動作する。しかし、外部メモリへ書き出しが完了していない状態が続く為、予期しない電源断が発生すると外部メモリのファイルシステムがダメージを受ける可能性が高くなる。

FAT : File Allocation Table の略
DIR : Directory Entry の略

[初期値]

copy-back1

[ノート]

本コマンドの変更は、外部メモリを接続した時に反映される。外部メモリが既に接続されている状態でコマンドを入力した場合は、一旦、取り外した後に再接続する必要がある。

[適用モデル]

RTX5000 RTX820

ファイルアクセス高速化用キャッシュメモリのサイズの設定

[書式]

external-memory accelerator cache size INTERFACE SIZE
no external-memory accelerator cache size INTERFACE [SIZE]

[設定値]

  • INTERFACE
    • usb1 ... USB ポート 1
    • usb2 ... USB ポート 2
    • sd1 ... microSD カードスロット
  • SIZE.....キャッシュメモリのサイズ
    • 1 - 5 ... キャッシュメモリのサイズ(数値が大きいほどメモリサイズが大きい)
    • off ... ファイルアクセス高速化機構を使用しない

[説明]

ファイルアクセスを高速化するために使用するキャッシュメモリのサイズを設定する。

  • SIZE に数値を指定した場合は、ファイルアクセスを高速化するための機構が働き、特にディレクトリ数やファイル数の多い構成での外部メモリへのアクセス性能が向上する。アクセス性能が向上しない場合は、SIZE を大きくすることで向上することがある。ただし、SIZE が大きいほど、外部メモリを接続してから使用可能になるまでの時間が長くなることがある。
  • SIZE に off を指定した場合は、ファイルアクセスを高速化するためのキャッシュメモリは確保されない。

なお、すべてのインタフェースに対して SIZE に最大値を設定した状態で、同時にすべてのインタフェースに外部メモリを接続して使用すると、システム全体の性能に影響を与える可能性があるため、本コマンドを設定してファイルアクセスを高速化するインタフェースは一つに限定することを推奨する。

[初期値]

1

[ノート]

本コマンドの変更は、外部メモリを接続した時に反映される。外部メモリが既に接続されている状態でコマンドを入力した場合は、一旦、取り外した後に再接続する必要がある。
また、本コマンドで、SIZE を大きくしてもアクセス性能が向上しない場合は、下記に示す操作を行うことで、改善されることがある。

  • 可能であれば、外部メモリ内のディレクトリやファイルを減らす
  • 外部メモリ内の総ディレクトリ数を2,000個以内となるように調整する
  • 頻繁にアクセスするディレクトリ内の総ファイル数(ディレクトリ含む)を20,000個以内となるように調整する
  • ファイル名やディレクトリ名をなるべく短くする(半角32文字以内を推奨)

[適用モデル]

RTX5000 RTX820

動作表

外部メモリボタンおよびダウンロードボタンの動作

外部メモリボタンおよびダウンロードボタンの各押下時間の組み合わせによる動作の一覧を以下に示します。

外部メモリボタン
押下なし 0秒~ 1秒~ 2秒~ 3秒~
DOWNLOAD
ボタン
押下なし なにもしない ※2 ※2 外部メモリ切り離し
※2
※2
0秒~ なにもしない なにもしない なにもしない なにもしない なにもしない
1秒~ ダウンロードボタン機能の実行キャンセル
※1、※4
なにもしない なにもしない なにもしない なにもしない
2秒~ なにもしない なにもしない なにもしない なにもしない なにもしない
3秒~ ダウンロードボタン機能の実行開始
※4
なにもしない なにもしない なにもしない 外部メモリから設定ファイル/ファームウェアファイルのダウンロード開始
※3

※1. ボタン実行による自動検索中の場合は、自動検索中断
※2. 過電流によるUSBデバイスエラー状態の場合は、ボタンを押して離した時点でエラー状態解除
※3. 過電流によるUSBデバイスエラー状態の場合は動作しない
※4. ダウンロードボタン機能はHTTPリビジョンアップである。
ダウンロードボタン押下時の動作をoperation button function download コマンドによって変更できる。詳細はバッチファイル実行機能の資料を参照のこと。

アラームの鳴動パターン

各状況におけるアラーム鳴動パターンの一覧を以下に示します。なお、以下に挙げるアラームはalarm usbhostコマンド及びalarm sdコマンドで鳴らす/鳴らさないを制御することができます。

状況 鳴動パターン
外部メモリを認識した時 ピピ(低音→高音)
外部メモリボタンとダウンロードボタン同時押下によるダウンロード開始時
外部メモリボタンとダウンロードボタン同時押下によるダウンロード時にダウンロードすべきファイルが1つもない場合 ピピピピ
過電流によるUSBデバイスエラー発生時 ピー、ピー、ピー、ピー
過電流によるUSBデバイスエラーからの復旧時 ピピ(高音→低音)
外部メモリ切り離し時

外部メモリLEDの点灯パターン

外部メモリを利用する機能に関する外部メモリLEDの点灯(消灯)パターンの一覧を以下に示します。

状況 点灯パターン
外部メモリ認識時 点灯
外部メモリへのアクセス時 アクセス負荷に応じて点滅
外部メモリボタンとダウンロードボタン同時押下によるダウンロード、もしくはcopy execコマンドによるファームウェア更新時 他のファームウェア更新動作と同じ(※1)
ボタン操作による更新の場合は自動的にシステムが再起動する。
外部メモリボタンとダウンロードボタン同時押下によるダウンロード時にダウンロードすべきファイルが1つもない場合 3回点滅
外部メモリ切り離し時 (点灯状態から)消灯
過電流によるUSBデバイスエラー発生時 点滅し続ける
過電流によるUSBデバイスエラーからの復旧時 (点滅状態から)消灯

※1. ルーター本体のLEDが左から右へ流れるように順次点灯。これを内蔵フラッシュROMへの書き込みが終了するまで繰り返す。

SYSLOGメッセージ

外部メモリを利用する機能において出力されるSYSLOGメッセージについて、例を以下に示します。
実際に出力される各メッセージの先頭には"[SD]"や"[USB_HOST]"というプレフィックスが付与されます。
外部メモリ起動機能に関わるログには"[EXTMEMBOOT]"というプレフィックスが付与されます。

レベル 出力メッセージ 内容
INFO 共通 device attached: vendor=0xXXXX <VendorName>, product=0xXXXX <ProductName> デバイスが接続された
device detached: vendor=0xXXXX <VendorName>, product=0xXXXX <ProductName> デバイスが外された
microSD storage device is attached microSDデバイスが接続され、使用可能な状態になった
Medium formatted by unsupported file system 未サポートのファイルシステムでフォーマットされたメディアを検出した
Detection of USB device error status(wrong device) 接続したUSBデバイスが壊れている(認識できない)
Detection of USB device error status(over current) 接続したUSBデバイスにより生じた過電流でハード的な障害が生じた
Recovery from USB device error status(over current) 過電流によるUSBデバイスエラーから復旧した
Ready to detach USB device safely USBデバイスを切り離し、安全に抜くことのできる状態になった
Timeout in file search ファイル検索中にタイムアウトになった
外部メモリファイルコピー機能 Logfile is opened ("sd1:FILENAME", maximum size: XXXX bytes) microSDメモリに書き出すSYSLOGファイルをオープンした
FAILED : Logfile is not opened ("sd1:FILENAME") microSDメモリに書き出すSYSLOGファイルのオープンに失敗した
Logfile is closed ("sd1:FILENAME") microSDメモリに書き出したSYSLOGファイルをクローズした
Logfile is backed up from "sd1:LOG_FILENAME" to "sd1:BAK_FILENAME" microSDメモリ内のSYSLOGファイルが上限サイズに達したのでバックアップファイルに退避させた
FAILED : Logfile is not backed up from "sd1:LOG_FILENAME" to "sd1:BAK_FILENAME" microSDメモリ内のSYSLOGファイルが上限サイズに達したのでバックアップファイルに退避させようとしたが失敗した
Configuration is copied from "0(internal)" to "sd1:FILENAME" microSDメモリへ設定ファイルをコピーした
FAILED : Configuration is not copied from "0(internal)" to "sd1:FILENAME" microSDメモリへの設定ファイルのコピーに失敗した
Configuration is copied from "sd1:FILENAME" to "0(internal)" 内蔵フラッシュROMへ設定ファイルをコピーした
FAILED : Configuration is not copied from "sd1:FILENAME" to "0(internal)" 内蔵フラッシュROMへの設定ファイルのコピーに失敗した
Firmware is copied from "sd1:FILENAME" to "0(internal)" 内蔵フラッシュROMへファームウェアファイルをコピーした
FAILED : Firmware is not copied from "sd1:FILENAME" to "0(internal)" 内蔵フラッシュROMへのファームウェアファイルのコピーに失敗した
外部メモリ起動機能
[EXTMEMBOOT]
Configuration file is found in microSD("sd1:/config.txt") miscoSDメモリ内に設定ファイルを発見した
Firmware file is found in microSD("sd1:/rtx1200.bin") SD内にファームウェアを発見した
MD5 Checksum is differ ファームウェアファイルが不正だった
Configuration file is not found. 設定ファイルが見つからなかった
Firmware file is not found. ファームウェアファイルが見つからなかった
バッチファイル実行機能 cannot find "sd1:FILENAME" 設定したバッチファイル"FILENAME"がなかった
Batch-log file was opened("sd1:FILENAME") ログファイル"FILENAME"をオープンした
Execute batch file "sd1:FILENAME" バッチファイル"FILENAME"を実行した
Executing batch file was canceled バッチファイルの実行を中断した
Batch-log file was closed("sd1:FILENAME") ログファイル"FILENAME"をクローズした
DEBUG 共通 File open error ("sd1:FILENAME") ファイルのオープンに失敗した
File write error ("sd1:FILENAME") ファイルの書き込みに失敗した
File read error ("sd1:FILENAME") ファイルの読み出しに失敗した
File size error ("sd1:FILENAME") ファイルのサイズが制限を超えた
File encrypt error ("sd1:FILENAME") ファイルの暗号化に失敗した
File decrypt error ("sd1:FILENAME") ファイルの復号化に失敗した

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