BGP-4 設定ガイド

全般的な設定

BGP-4を使用するためには、bgp useコマンドを設定する必要があります。このコマンドを設定しない限り、BGP-4は動作しないので注意してください。

# bgp use on

次に、このルーターが属するAS番号を設定します。このためには、bgp autonomous-systemコマンドを使用します。このコマンドで設定できるAS番号は1つだけです。つまり、1つのルーターが複数のASに属することはできません。

# bgp autonomous-system 65480

BGPでは、ルーターを識別するために、ルーターIDという識別子を送受信します。通常は、ルーターIDを設定する必要はありませんが、明示的に指定したいときには、以下のように、ルーターのIPアドレスを設定します。このIPアドレスは、実際にルーターのインターフェイスに設定されているものにしてください。

# bgp router id 192.168.0.1

このコマンドを設定しないときには、次の順番でインターフェイスを検索し、インターフェイスに付与されているプライマリアドレスを選択します。

LAN1 → LAN2 → ... → LANn → PP1 → PP2 ...

なお、bgp router idコマンドは、ospf router idコマンドと使い分けることができません。両方が設定されているときには、bgp router idコマンドが優先されます。

近隣ルーターの設定

BGP-4で通信する相手のルーターを定義します。このためには、bgp neighborコマンドを用います。

# bgp neighbor 1 65500 192.168.0.2

この例では、IPアドレスが192.168.0.2で65500というAS番号を持つルーターとの間で、BGP-4のコネクションを接続します。最初の1という引数は、近隣ルーターの識別子であり、1以上の整数を自由に選ぶことができます。

経路に対するフィルタリング

RIPやOSPFのようなBGP-4以外の経路をBGP-4で広告するときには、bgp import filterコマンドとbgp importコマンドを使って、経路をフィルタリングすることができます。例えば、次のように設定すると、172.16.1.0/24宛てのRIPの経路をBGP-4に導入することができます。

# bgp import filter 1 equal 172.16.1.0/24
# bgp import 65500 rip filter 1

また、bgp exportコマンドを使うと、BGP-4が受けた経路に対してフィルタリングをかけることができます。このコマンドで受理された経路だけが、実際のルーティングに使われたり、OSPFやRIPで広告されます。bgp exportコマンドの設定例は以下のとおりです。

# bgp export filter 1 equal 172.16.1.0/24
# bgp export 65500 filter 1

この例ではBGP-4が受けた172.16.1.0/24の経路をルーティングテーブルに取り入れます。

bgp import filterコマンドでも、bgp export filterコマンドでも、ネットワークを指定する代わりにallというキーワードを指定することができます。all0.0.0.0/0と同じ意味になります。

経路の集約

経路の集約をするためには、まず、bgp aggregate filterコマンドで、集約の対象となる経路を指定します。例えば、192.168.0.0/24と192.168.1.0/24の範囲内の静的経路を集約したいときには、以下のように設定します。

# bgp aggregate filter 1 static include 192.168.0.0/24
# bgp aggregate filter 2 static include 192.168.1.0/24

次に、bgp aggregateコマンドで、上の経路をどのように集約するかを設定します。例えば、192.168.0.0/23に集約するためには、次のように設定します。

# bgp aggregate 192.168.0.0/23 filter 1 2

さらに、集約経路を広告するために、bgp importコマンドを設定します。これは、前述と同じ要領ですが、プロトコルはaggregateになります。

# bgp import filter 1 equal 192.168.0.0/23
# bgp import 65500 aggregate filter 1

設定の有効化

すべての項目を設定したら、最後にbgp configure refreshコマンドを実行します。設定を変更したときには、このコマンドを実行するか、ルーターを再起動するまで、設定が有効にならないので注意してください。

# bgp configure refresh

BGPがすでに動作している状態でこのコマンドを実行すると、相手にCEASEメッセージを送信してから、再びコネクションを接続します。この動作には1分以上の時間がかかることがあります。

なお、OSPFを併用している場合には、bgp configure refreshコマンドを実行するときに、OSPFの状態も初期化される点に注意してください。同様に、ospf configure refreshコマンドを実行すると、OSPFの状態だけでなく、BGPの状態も同時に初期化されます。つまり、OSPFとBGPの状態を同時に初期化することはできません。

状態の確認

BGP-4の状態を確認するために、show status bgpコマンドが用意されています。このコマンドはneighborという引数を取り、接続相手の情報を表示します。

# show status bgp neighbor

Local Address: 192.168.0.2              Remote Address: 192.168.0.1

State: Established
Last State: OpenConfirm
Last Event: RecvKeepAlive
Last Error: None
Holdtime: 30
Local ID: 192.168.0.2   Remote ID: 192.168.0.1  Active Holdtime: 20
Last traffic (seconds): Received 4      Sent 2  Checked 2
Input messages: Total 297       Updates 0       Octets 5653
Output messages:        Total 318       Updates 0       Octets 6052

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